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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
六ページ
「……今のが、一連の事件を引き起こしてる犯人や。目的を最優先とした迅速な行動は一級品……相当手強いで」
「でも、勝てない訳じゃない。戦うのは一人じゃないよ?」
優しく話し掛けるなのは。周りを見たはやてには、彼女の“仲間達”がいる。

「…そうやな。戦うんはうち一人やない……皆がいる」

「はやては少し気負い過ぎだな。あたしらもバンバン頼ってくれよ」

「そうだ。私達は貴方の意思に同調して、ここにいるのですから」

心優しい仲間の言葉に思わず涙が溢れだす。
胸に込み上げてくる熱い感情が、目から涙となって出てきた。

「ヴィータ…シグナム…。うちは…ほんま、恵まれもんやなぁ」
涙を拭い、決意を新たにしたはやてがこれからの目的を発表する。
もう仲間に弱さを見せる事はしないと新たに誓い、確固たる信念を持ち、

「時空管理局過去遺物特別保守管理機動部隊WARS。この部隊の目的は通称『ロストレイダー事件』の早急な解決。事件の犯人の逮捕。もし今の条件が一定期間内に満たされた場合、正式に設立される。このメンバーで、ずっと一緒や。

うちにとってはこの上無い程に嬉しい事やけど、事件が終わった頃に誰か一人でも足らへんのは嫌やで。皆で戻ってくる事、これだけは絶対に約束や」

そう、断言した。

その言葉を忘れない様にと頭に刻み、全員が力強く頷く。

いつだって皆で一つの絆は、決して崩れる事のない程に強固な“友情”。

必ず全員で生きて帰る事を第一として、機動部隊WARSは動き出した。

「そんなら次は戦闘のポジションやけど……言うまでもあらへんな」
「自分達の役割とか分かってるもんね」
「じゃあ…寝室の部屋割り、かな?」

「部屋の方は多く作られているので個室としても使えるみたいですぅ」

緊張した場から一変し、急に和やかな雰囲気でなのは達は部屋割りや料理当番等を決めていく。
全員が楽しそうに話し合い、笑いながら会議をしている姿はまるで家族のようだった。

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