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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
四ページ
 入るとすぐにロビーに出た。受付のカウンターはないが、ソファーや自販機、奥に続く通路がある。

天井も中々高く、それとなく豪華な感じだ。
向かって右側の通路に入り、一同は先頭のはやてに着いていく。

「一階が主に生活の場。二階が寝室とかやね」
途中に『浴槽』や、『医療室』と書かれた看板があったが真っ直ぐ歩き、二階に上がる。

長い廊下に幾つもの部屋があった。両脇が部屋に閉じ込められ、廊下の灯りは蛍光灯のみである。

「こっちの部屋割りは後やな。まずは会議室に行こか」
そう言うと、はやては再び階段を登り始めた。


三階に着くと、窓ガラスから太陽の光が惜しみなく注がれた廊下に出る。
部屋は全て左側に統一されていた。

階段から数えて三番目、そこの扉には『会議室』と書かれた看板が掛けられている。
その扉を開けると中には大きなテーブルに多数の椅子が並べられ、レストランの一席を借りたような空間となっていた。

「何か新鮮な感じだね」
「うん。今までと違って何だか生活観が出てる気がする……」
会議室の第一印象をなのはとフェイトが述べる。

「ん〜、少しでもリラックス出来るようにっていう事なんやろか?」
「いーから早く座ろうぜ。ずっと立ってて大変だったんだ」
と、真っ先にヴィータが椅子の一つに腰掛けた。
それに続いて全員がそれぞれ自由に座る。

「……ザフィーラは座らへんの?」
椅子に座るWARSメンバー達だが、蒼い狼姿のザフィーラは椅子ではなく床に座っていた。

「こちらの方が馴染んでしまいまして……主がどうしてもと仰るならば…」
落ち着いた印象の声で控えめに意見するザフィーラだが、はやては笑顔で答える。

「別に構へんで。ザフィーラの好きな方でええよ?」
「…感謝します」
そんな優しい主に深い礼の言葉を述べ、結局床に座ることにしたザフィーラ。


「じゃあ、はやて。早く始めようぜ」
「分かっとる。まずは事件の犯人の事からや」
はやてが手元にあったリモコンを押す。
すると、窓が閉まり映画館のような暗い空間へと変わった。

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あきゅろす。
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