魔法少女リリカルなのはLOST Battle
二ページ
昼食を食べ終え、片付けを済ましたWARSメンバーは、ナンバーズの歓迎会の準備をしている。
飾り付け等の普段の仕事ではやらない作業に、全員が楽しそうにしていた。
「シグナム。出来たかー?」
「はい。なんとか…。これで良かったのですか、主はやて」
「おお、凄いやんか〜♪上手く出来てるよ〜」
「ありがとうございます」
「はやて〜、こっちの飾りだけど…」
「ん、ヴィータ。ちょい待っててな〜」
「なんだか凄い楽しんでるね、はやてちゃん」
「自分の部隊に、自分で選んだ人を編入出来たからじゃないかな。ちゃんと歓迎してあげたいんだよ」
「でも普段の仕事より頑張ってるのはどうかと思うんだけど…」
「なのは、それは言っちゃダメだと思う……」
そんな二人はパーティーの料理に何を並べるか考えている。
昼食の時点で残っていて、足りる材料や足りない材料をメモしながら悩み続けていた。
「ザフィーラ、よく似合ってるぞ…。ぷっ…あっはははは!」
「……………ヴィータ」
「あらぁ〜、意外に似合ってるわ。ザフィーラ」
「シャマル………」
ヴィータの笑い声に振り向くと、カラフルな水玉模様のトンガリ帽子を被らされたザフィーラが居る。
普段の落ち着いた口調からは想像出来ない姿に、思わず二人も笑ってしまった。
更に調子に乗ったヴィータはたすきも掛ける。そして腹を押さえて爆笑していた。
尚、たすきの文字は『歓迎会主催者』
「あはははは!だ、だめだ。腹いてぇー」
「こらー!ちゃんと作業せぇへんと…ぷっ…あっはははは!お、おかしい〜!ザフィーラ、よぅ似合ってるで」
「むぅ…そんな可笑しいのか。この姿」
「私に聞くな……」
「…え〜と、じゃあ。買い出し行こうか」
「あ、私が行くよ。なのはは皆と飾り付けしてて」
「でも、結構あるよ?大丈夫?フェイトちゃん」
「大丈夫だよ。任せて、なのは」
胸を張り、フェイトは皆に断って買い出しへ出掛けた。
移動は勿論車で。
クラナガンの市街地にフェイトは赴き、デパートで材料を買い集めた。
買い物は約二時間に渡り、袋一杯に詰めた材料を車に乗せて走らせる。
「時間にまだ余裕あるし…少し寄り道しようかな……」
たまには海に行こう。そう思ったフェイトは、海沿いの道へ出て車を止めた。
夏も近づいてきている為、様子見も兼ねて来たのだ。
柵に手を乗せ、風で揺れる髪を押さえる。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!