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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
プロローグ


『ええぇぇぇーーっ!?』
↑はやてから勧誘の話を聞いたナンバーズ達の第一声


「まだ我々は保護観察という形で……」
「社会更正プログラムもまだ途中だよ?」
「いくら何でも唐突過ぎだよ……」
「前以て連絡は欲しかったな…」
「いきなり何言ってんだ」
「休ませて欲しいッス…」
「えっと……」


「あぁ〜、もう!せめて一人ずつ言ってくれへんか?」
混乱しているナンバーズを落ち着かせようとしているはやての下へ、一人の少女がやって来た。

「あっ!八神部隊長!?お久しぶりです!」

「スバル。久しぶりやなぁ、元気やったかぁ?って、ちゃう!再会の言葉は後や」

「はい。今は海上隔離施設の被害と負傷者の調査ですよね。…あれ、ノーヴェ。やっほ〜、元気にしてた?」

「馴れ馴れしいんだよハチマキ!…って、ひっつくなぁ!」

「い〜じゃ〜ん。スキンシップだよ〜〜」
「は〜〜な〜〜せ〜〜!」
出てきた早々、ノーヴェに抱きついたスバル。嫌がるのも無視して後ろから首に手を回していた。
その様子を見ていたはやてが不敵な笑みを浮かべる。

「ス〜バ〜ル♪どうせやからうちの部隊に来たらどうや?」
「えっ!良いんですか!?」
「勿論や。なのはちゃんにヴィータもおるで〜〜」

「なのはさんと…ヴィータ副隊長が?…でも、私なんかが良いのかな…ティアも居れば…ダメダメ。折角一人で頑張ってるのにまた迷惑掛けてらんないよ。けど……う〜ん……」

ウジウジと気弱になっていき、初めの勢いは何処にやら。
ウンウン言いながら悩み続けるスバルの目の前へ、はやてが『秘密兵器』を差し出す。

「スバル。コレをよく見てるんやで」
「…? これって…五円玉ですよね」

紐付き五円玉を食い入る様に見つめるスバル。
はやては、ソレをゆっくりと揺らし始める。

「スバルはうちの部隊へ入りたくな〜る。入りたくな〜る。入りたくな〜る」


『……………』
呆れ顔でその様子を見ていたナンバーズは同じ事を思った。

『引っ掛かる訳が無いだろう』

仮にもスカリエッティが目をつけた戦闘機人だ。それが子供騙しの催眠術に掛かる訳が…………


「スバルはうちの部隊に来るんや。ええな?」


「…はぁ〜い」


あった。


 目がとろけた様なスバルが確かに頷くのを見て、はやてはガッツポーズを取る。

「よっしゃ、もうええで。ほい」
顔の前で手を叩くと、ビックリした様にスバルが跳ねた。

「はへ!?…あの、私…?」
「スバル。新設部隊、WARSへいらっしゃいや!」

「えぇぇぇ〜〜〜!?」
かなり大袈裟に驚き、信じられないといった様子で大声自分を指差す。

「あの、私…頷き、ました?」
「しっ……かり!頷いてたで。なぁ〜♪」

『………うん』


良いのだろうか?などと考えながらもナンバーズは首を縦に振るしかない。
何故なら満面の笑みを浮かべているはやてが夜天の書のページを開いていたからだ。

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あきゅろす。
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