[携帯モード] [URL送信]

魔法少女リリカルなのはLOST Battle
二ページ
(でも…私やフェイトちゃん。はやてちゃんに皆じゃないとダメだなんて…)
 意気揚々としていたなのはだったが、冷静に状況を把握している内に段々と気が滅入ってきていた。

(…やっぱり、凄い強いんだろうなぁ…)

「……は………」

(ダメダメ。今からこんな調子じゃフェイトちゃん達に心配かけちゃう!)

「…の…は……てる?」

(うん。きっと大丈夫だよね。皆と一緒に…)

「なのはってば!」

「きゃあっ!?」
突然後ろから声をかけられて驚いたが、相手も驚いたようだ。

振り返るとそこには、綺麗な金髪の女性、親友のフェイト・T・ハラオウンがびっくりしたように固まっている。

「フェイトちゃん。驚かせないでよ」
「ご、ごめん。なのは…でもこっちも驚いたじゃない」

「にゃはは…お互い様、だね」
再会した二人はお互いの近況を話し合いながらロビーへと向かった。
そして、そこにはもう一人の親友、八神はやてが待っていた。

「あ、なのはちゃんにフェイトちゃん。これでようやく三人揃ったな〜、リイン」

「はいですぅ」
はやて独特の関西弁交じりの口調に頷く、手のひらに乗るほど小さな少女がはやての肩に居た。

人格型ユニゾンデバイス、リインフォースU。はやての小さい相棒である。

4人は集まって車に乗り(運転はフェイトが担当)、新しい機動六課に向けて走りだした。



――車内

「ねえはやてちゃん。今回の新しい機動六課だけど…」
「WING ACE Strikersやね。略称はWARS(ウォーズ)…それがどないしたん?」

「えっとね、シグナムさんやヴィータちゃんはどうなのかなって?」

「二人共、うちが賛成したっちゅう話聞いたら「貴方の騎士である私達が断る訳ないでしょう」って言ってたから皆一緒や」

「シグナムらしいなぁ」
運転をしながらフェイトは話に頷いた。

「シャマルとザフィーラもうちらの部隊に編入やて」

「合計八人。現時点で決定してるのはこれだけみたいだよ?」
4人を乗せた車は、慣れた動きでカーブを曲がり一本道を走る。

「本当に六課のメンバーだらけだね」
「そやな。で、こっからが本題や」
そのはやての一言に車内の空気は一変し、緊張感が走った。
車のエンジン音が静かに響き、カーブを曲がる。


「今回狙われているロストロギアにはある共通点がある」
「共通点?」
はやては静かに頷き、指を立てた。

「一つは魔力を増大させる物。二つ目は小さな宝石。そして、三つ目。多分三番目が一番重要やね」
三本指を立てた手を握り、膝に置いて前を向く。
その表情は真剣そのもの。

「……必ずその事件には黒いバリアジャケットを着た、一人の青年がおる。その一人に何人もの管理局員が犠牲になってるらしいで」

[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!