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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
二ページ
「皆元気そうで何よりや」
「そうですね。それにしても、今日は何か用があって来たんですか?」
二人は並んで廊下を歩き、施設の建物に入っていく。

「うん。あの子達の今後の話をしにきたんや」
「ナンバーズの?」
「ずっと隔離施設に保護しとくって訳にもいかへんやないか?」
「それもそうですね」

 ひとりでに開いたドアを通り、明かりの灯る廊下を歩き続ける。







――???・研究所



「………」
 ファルドが目を覚まし、目に入って来た景色は気分が悪くなるような無機質な天井だった。
体を起こし、部屋を見渡す。

 部屋の明かりは一つだけの蛍光灯。扉とベッド、そして個室シャワーしか見当たらない。まるで独房のようだ。


寝ぼけ頭を壁に打ちつけて目を覚まさせる。起きた瞬間、物に頭をぶつけるのは寝起きの悪いファルドのクセだ。


「……」
ベッドから降り、服を脱ぎながら小さな個室に向かう。



ザァァァ、と熱めのお湯を頭から浴びる。
若干筋肉質の肉体には様々なアザが残り、痛々しい。
 だが、そう思いながらも治療をしようとは思っていないファルドの表情は休まる事なく、厳しい顔つきだ。

誰にも心を許すことはない。そんな考えの表れである。

「……眠い」
《しっかりして下さい》
「うるさい……」
自らの相棒にすら気遣わせる程ファルドは眠そうだ。
 昔から起きてからも数分間は寝ぼけた状態が続く。

シャワーを浴びた後、半裸にズボン姿でタオルを肩に掛けて部屋に戻る。
髪の先から雫が滴るが、体を拭いて少し湿ったタオルで乱暴に髪を拭く。

 申し訳ない程度につけられた水道を捻り、手に取った冷水を顔に掛けたところでようやく目が覚めた。

《お目覚めですか》
「ようやくな」
 毎朝恒例の軽い準備体操をし、筋肉をほぐす。

その途中、ノルドから通信が入り、その内容はすぐに“第一ラボ”まで来いという話だった。

「…第一ラボ…」
『昨日のガラクタ集団が居た場所。早く来るように、以上』
「分かった…」
 タオルをハンガーに掛けて上着を羽織り、部屋から廊下へ出て右手側に向かう。

ずっと先には小指の先ほどしかない灯りが見える。

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あきゅろす。
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