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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
一ページ
「まだ戦うというか…」
「命なんかくれてやる…!俺の後に続く者達が進む道しるべになるのならな!」

「良く言った…しかし、今のお前に何がある?全てを失ったお前に何が出来る」


《我が主には!不滅の剣が残っている!》
玉座の間を駆ける黒い影。三日月の刃がヴォイドに直撃するが外套の所為でダメージは見られ無い。

「機械人形風情が…」

《人形ではない!我は影!ファルド・ヴェンカーのもう一人の影、シャドウ!そして…!》
カゲギリがダインスレフと打ち合う。だがそもそも破損していた武装が適うはずもなく、すぐに砕かれる。
だがそれでも拳で殴り、ISテンプレートで加速直後の蹴りを放ち吹き飛ばす。

《エースオブストライカーのもう一つのデバイスだ》
「お前……」

《無事…ではなさそうだな》
「ああ…」

《ケルベロスはどうした》
「…砕かれた。完璧にな」
足元に黒い破片が散らばっている。下はファルドの左手に結晶として存在していた。

それも、見る影はない。

だがそれでも戦おうとする。

まだ終わっていない。

《まだ戦うつもりか》
「文句あるか…」

《いや…だがどうする》
「殴る。諦めたくないからな」

《…全く、馬鹿だ。そんな貴様に負けた俺が情けない》
「言ってろ」

《…しかし、分かった気がする》
「…?」

《ケルベロスがお前を、最高の使い手と評した意味が。諦めない。デバイスを信じ、砕かれて尚も信じるその心に応えたくなる》
「……」

《ファルド。剣が欲しいか》
「……あぁ。この悪夢を、この楽園を沈めるだけの力を持った剣を俺は望む」

《心得た。ならば、俺を使えファルド!》
シャドウはファルドの左手を自分の頭に当てる。

《言ったな。デバイスが一人歩きして勝てぬと。ならば俺は共に戦おう。ケルベロスとして、我がオリジナルに尽くそう》
「シャドウ……」

《俺では不服か…エースオブストライカー。自らに何か不満はあるか?》
「あぁ、あるな……」
僅かに、その指が動き…頭を掴む。二人の足元にはベルカの魔方陣が黒く輝く。

「周りは見ない。他人には迷惑掛ける。人一倍無茶はしてそのくせ仲間の無茶は止める。仕事する事しかしない。不器用で、自分に素直じゃない…もっと楽しい生き方を考える事はしない、大馬鹿野郎……」
《そうだな》

「だが…」
《あぁ、だからこそ!》


「俺は名乗れる!」
《不滅の剣を振るい!》

「不屈の精神を胸に秘め!」
《折れぬ翼で空を翔ぶ!》

「故に我が二つ名は!」
《我らが名乗る名は!》

その名は最強

その名は代名詞

その名は不屈

その名は不滅

その名は誇り

その名は真実

その名は……



「エースオブストライカー!」
《エースオブストライカー!》

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