魔法少女リリカルなのはLOST Battle
四ページ
エデン近辺に待機している管理局の航空部隊は離れて相手の動きを見ていた。ブレイドはそれを落とそうとはせず、ただ夜空に浮かんでいる。
《…ん?反応二つ……》
飛んでくる方角を確認する。ドール達に警戒態勢を取らせ、待機させた。
《バスター、反応二つだ。万が一に備えて迎撃準備しろ》
《了解だ》
《どうせ俺が落とすがな》
両肩から剣を取り出し魔力刃を纏わせる。徐々に近付く反応の正体を見てブレイドは歓喜した。
最強と呼ばれたエース。そして全てを破壊するクラッシャー。
《バスター迎撃用意!奴等が来た!》
《ファルド…!》
《待っていたぞ!貴様との死闘》
「大人気だなファルド」
「みたいだ。ロア」
「分かってる…」
「頼んだ」
ファルドはブレイド目がけて砲撃を放つ。それに合わせてロアが加速して突っ込んでいく。
ドール数体が破壊され、海へ落ちていったがブレイドにダメージは皆無だった。
「火炎、無双!」
ロアは部隊のど真ん中で派手に暴れ始める。ドール達の盾ごと破壊し、次々落とされていった。
「おぉおおおおっ!!!」
「行けぇファルド!」
その中をファルドが抜けようと一気に加速する。ブレイドが前に出るが、ロアが横から蹴り飛ばした。
《貴様ッ!》
「俺じゃ不満か傀儡人形?」
《…まぁいいまずは貴様からだ》
「やれるもんならやってみやがれ…今日の俺は少しばっかり狂暴だぜ?」
カートリッジを装填しながら紅と朱が白に囲まれて空で対峙する。
夜空に無数の爆発音と共にドール達が巻き込まれて落ちていく。
《ファルド…!集中放火、撃てェーッ!》
バスターの弾幕の中を避けながらファルドはエデンへ迫る。無数の弾幕を恐れず加速し続けていた。
「この程度か…」
ケルベロスをブレイドフォームに切り替え、避けながら弾きながらバスターを越えて敵陣の真ん中に突撃する。
「MCS!」
大量の魔力を吸い込ませ、ファルドは着地と同時に両手でケルベロスを持つ。
ドール達が狙いをつける前にMCSでの魔力充填を終える。
「ディバインブラストォッ!」
充填分の魔力を全て使い切るつもりで砲撃を斬撃に乗せた一撃を振り回し、ドールを一掃すると二挺に別けて遺跡目がけて走りだす。
(待ってろシャドウ……)
《ぐうっ!》
「パーティーに遅れちまうからな、さっさと抜けさせてもらう!」
空では両腕を破壊されたブレイドがロアに蹴り飛ばされていた。更に蹴り落とし、地面に叩きつけられる。上半身を陥没させてロアは飛び退いて遺跡を目指して走り始めた。
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