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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
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そして六課一同の会議。説明はクルヴィス、ファルドの二名。


「さて……もう既に全員知っている事だとは思いますが、機動六課は俺が預かってるという事になってます。ですので、こちらの指示には従ってください。とは言いません、部隊長と個々の判断で行動をお願いします」
「詳しくは作戦内容を聞いてからだ。クルヴィス、映像を」
「了解」
 モニターに出されたのは敵の本拠地の映像。とは言ってもファルドの話を聞いたクルヴィスが過去の資料を参考に作った物だが。


「見ての通り、広大な土地に遺跡と言うだけなら簡単だ。恐らく中心地の遺跡を拠点に部隊を展開してるだろう、上陸から拠点到達までの距離は大体数十Km。飛んで行けば問題なさそうだがな」
 大まかな地形として、山や荒野。森林地帯に建築物の並んだ廃墟。山を背景に森林地帯に囲まれた場所に遺跡がある。地下に伸びてアリの巣上に広がっていた。

「防衛システムの…まぁ仮にドールとでも呼びましょう。それらは既に敵の手中にあると思っていた方がいいでしょうね。どれだけの数があるかは流石に分かりませんけれども」
「指揮官はシャドウだろうな。後が無い以上全力で来るのは確実だ、魔導師二人にフレーム三体。ドールが数千」
続けて出された映像はブレイドの解体図。こちらはスバルのソニックウインドからクルヴィスがデータを取り出し、更にルーツ・ロードの二体からデータを合わせた物だ。
 内部構造はシンプルな物で、まさに歩くデバイス。機械が二足歩行している感じだ。

「まぁ、知ってる通りこいつが一番厄介だ。魔力がある限りの無限再生、その上接近戦はお手上げ状態」
「ですがまぁ倒せない訳じゃない。いくつか方法はあります」

「一つは跡形もなく消し飛ばす。一番分かりやすいな。二つ目はシステムの停止。こっちは難しいな。三つ目は魔力切れ、正直無理だけどな」
「後、あくまでも仮定ですが…四つ目、デバイスに取り込む」

「そんな事が可能なん?」
「まああくまでも仮定ですし…」
クルヴィスはさり気なくロアを見る。が、すぐに視線を外して説明を続けた。

「どっかの誰かさんのデバイスを修理してる時にふと思い浮かびましてね。生産中止のマルチデバイスの特性を生かせば、「第三者のデバイスとユニゾンすら可能」だと思いまして」

「…まさか俺にやれと?」
「いえ。あくまでも仮定で予想した話ですからやらなくていいですよロア隊長。後ファルド一佐も」
「あぁ。四つ目はともかく…この部隊でやるなら一番だろうな」
なのは、フェイト、はやて。続けでヴォルケンリッターを眺めるファルド。

「全力全開、一撃必殺、抜群のチームプレーで徹底的に叩きのめすのは初めてじゃないだろ?」
 微笑を浮かべながら信頼の意味を込めてそう言った。きっと出来る。そう思ったからこそ。

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あきゅろす。
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