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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
一ページ


「とまぁそんな事で機動六課は俺が引き受ける事になりました。地上で」
「は、はぁ……そうなん?」
「先日決まりました」
 部隊長室ではクルヴィスがはやてと打ち合わせをしていた。さらりと重要事項を知らせるのでうっかりしていると大抵は気付かずに頷いてしまう。


「……ところでロア隊長は?渡したい物があるんですが」
「渡したい物?」
「デバイス、修理完了したんですよ。それと昼過ぎに作戦会議をしておきたいのですがいいでしょうかね?」
「構いません」
「了解」





「おーいファルドー!」
「ん?なんだよ」
「いや、クルヴィスが昼過ぎに作戦会議をするらしくてな…その前に話があるらしい」
「分かった。にしても、まさかクルヴィスに地上部隊の指揮権があるとはな…機動六課も指揮下に入るんだろ?」
「らしいな。全く、都合よくホイホイ出来るアイツが俺は怖いぜ」
「…そういう奴だから、地上を任せたんだよ」

「何か言ったか?」

「別に。行くぞ」
 ファルドは昼食前にクルヴィスに呼ばれた部屋に向かった。
そこでロアにデバイスが返され、ファルドは一通りの説明を聞く。


「……指揮を執れ?俺にか?」
「えぇ、直接戦闘に参加しなくてもこれなら大丈夫でしょう?」

『却下だ』
「二人揃って!?何が不満なんですか!?」
『お前の指揮で動くのが嫌なんだよ!!』
「ひでぇ!」


その後もしばらく部屋からどうでもよさそうな口論が聞こえていた。それを聞いた廊下のなのは達は何だか安心した表情をしている。


「ファルドさん、具合良くなってきたみたいだね」
「うん。良かったね、なのは」
「そういうフェイトちゃんもね」
「えぇ?わ、私は別に……」
「照れない照れない♪」
 二人は笑いながら部屋の前を過ぎていった。それでも口論はしばらく続いているのだが、段々とその声も聞こえなくなってくる。真面目に作戦を立てたいクルヴィスは一度乗り込んだ事のあるファルドから話を聞いていた。



「…大体資料通りですね」
「ああ、だがアイツ等がどんな改良を加えてるかは予想出来ない」
「もしかしたら改良してないかもな」
「だといいんですがね…」
「出来ない。改良はな」
「根拠は?」
「アイツ等は下手に動かせばそれこそ本当に地上部隊と対等の戦力と戦う羽目になる。だからせいぜいシステムの乗っ取りくらいだろう」

「…その中を生き残ったファルド一佐は地上と同等の戦力という訳ですか?」
「……クルヴィス」
「まあそういう事になるな……否定はしない」
「…すいません。続けましょう」
三人はその後も暫く会議を続け、昼食時になったので食堂に移動を始めた。

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