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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
二ページ

破壊して、吠えて、砕いて、突き進み、粉砕して、更に破壊して。ただ目の前にある敵を壊し続けてロアは駆動炉に繋がる部屋の扉を破壊する。

「おぉぉぉぉっ!!!」
敵の一体を掴み、叩きつけて突入した。鉄屑となったガジェットを放り投げてロアは止まる。

巨大なひし形の宝石。回転を続けて周囲の貯蔵庫から魔力を吸い込み続けていた。そして、その前にはロードとルーツが地面を埋め尽くしている。

一斉に武器を構えてロアに構えた。量産型とはいえ実力はAAランク魔導師に匹敵する。それが一軍隊を作れる数ほど並んでいた。

「…やり過ぎだぜ。だがな、止まる気は微塵もねぇよ」
一歩踏み出す。クトゥルグはひび割れて今にも壊れそうだが、拳を前に突き出してロアは静かに告げた。

「……クトゥルグ。リミットバースト・ブレイクフォルム」

ガシャン!

クトゥルグが崩れ、金の破片が落ちていく。

「行くぞ…徹底的にぶっ壊す!」

中から現れたのは赤い装甲を輝かせる籠手だった。指先から肘まで完全に覆うデバイス、中央が開き魔力を吸い込む。


「MCSブースター、ロック解除」

『残り、一分』


「だったら二十秒ありゃ充分だぁ!」

最前線のロード達が一斉に走りだした。ロアは足元から魔力を爆発させ、正面の一体を蹴り飛ばし続けて両脇の集団に向けて拳に溜めた魔力を発射して一掃する。そのまま敵陣の中央に走りながらMCSブースターを起動させ続け、ルーツの射撃の嵐の中を走り抜けた。


「どきやがれぇぇぇっ!!」
 その弾幕の中で立ち止まり、足元のベルカ式魔方陣が紅く輝く。その光は室内を赤く染めた。

「──緋焔・陽炎!」

爆発音と共にロアの姿がその場から消え、ルーツの頭部が爆発する。誰かが反応する前に更にもう一体、更にロードが破壊/爆音が至る箇所を跳ねる/その後に残るのは無残な残骸のみ。

四肢に込めた魔力を周囲に叩きつける事により瞬間的な加速と同時に攻撃を行うロアの繊滅式広範囲魔法。

『残り、三十秒』

爆音と共にロアは部屋の中央にクレーターを作って着地した。四肢が痺れたような感覚に耐えながらすぐに駆動炉本体に向けて突貫して拳を叩きつける。

「十秒ロスか、間に合えよ!」

《SHILD SYSTEM.DRIVE》
だが、その一撃は頑強な防御プログラムにより止められた。ロアは続けて拳を放つ。破壊するまで何度も/全力で何度も拳を放つ。クトゥルグが悲鳴をあげる、だがロアは止まらない。

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