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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
四ページ
「……はい、検査は終了です。特に問題はありませんでしたよファルドさん♪……ファルドさん?」
開始から数時間、言った通りにじっくりたっぷり時間を掛けた検査が終了。ベッドで横になっているファルドに呼び掛けるが返事が無い。

少し顔を覗き込むと、静かな寝息を発てて寝ていた。

「あらあら……」

そっと毛布を掛けて静かに部屋を出ようとした瞬間、なのはが医務室に入ってくる。

「あら、なのはちゃん。何か用かしら♪」
「シャマルさん、晩ご飯の時間だから呼びに来たんだけど…」
「ありがとう♪」
シャマルは一足先に医務室を出ていき、なのはも後に続こうとして足を止める。
 ベッドで寝ているファルドが気になるようだ。

「……♪。私は先に行ってるわね、なのはちゃん」
「えっ?あ、はい……」
「それじゃごゆっくり〜」
「も、も〜シャマルさんからかわないで下さい」

残されたなのはがベッドの傍に置かれた椅子に座り、ファルドの寝顔を観察する。

「…すぅ…」
(……い、意外と可愛いかも…)
あまり見ない男性の寝顔にどぎまぎしながらも、頬を突いたりして悪戯し始めた。

「ん〜……」
眉を寄せて唸り、寝返りをうつ。そして薄らと目を開け、数回瞬きするとゆっくり体を起こした。

「あ…起こしちゃった…かな?」
「…なのはか…?」
頭を乱暴に掻きながら状況を確認。寝ていた事に気がつくと、ボーッとしたまま顔を近付ける。

「ファ、ファルドさん…!?」

「…………」
何も言わず、ただ無言で見つめ合う。心臓のドキドキが聞こえないか、なのははもうパニック寸前まで陥っていた。

「ああ、やっぱりなのはか。悪いな、少し寝ぼけてた」

が、あっさりとファルドは顔を離す。

(私の胸の高鳴りは一体何だったの!?)
等とツッコムが相手は知らん顔。敢えなくなのはが撃沈。ガックリと肩を落とし、ため息を吐く。

「…?、どうしたなのは」
「な、何でもないよ…」
「………」

ポン

「ふぇ!?」

ナデナデ……

 なのはの頭に手を置くとファルドは頭を撫で始めた。優しく撫でながら目を合わせ、心配そうな表情で覗き込む。

「大丈夫か?なんか元気なさそうだけど……」
「だ、大丈夫大丈夫!ファルドさんは心配しなくても平気だよ!」

「そうか?ならいいんだが…悩み事があったら相談してくれよ。少しは楽になるからな」
二三回優しく頭を叩くと、手を離してベッドから降りた。

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