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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
三ページ
管理局の制服を着こなしているところは流石元エース。何ら違和感が無い。
 ファルドの処遇としては、強奪を強制されていた管理局員として片付けられた。

捕虜扱いだった彼を救出したのが機動六課、という話になっている。ナンバーズは本人達がこれからどうするか決めて居ない為、預かって戦力の一部としている。

「それにしても…ファルドさんがエース・オブ・ストライカーだなんて驚きだよ〜」

「それは昔の話。今は只の管理局の武装局員だ」

「だけど推定ランクSS+だって」
「何だその過剰評価…」

「まあランクとかはええやないか♪今は戦力が欲しいんやし」
「ああそうかい。全く…」

そんな平和な時間が過ぎる中、チンクから通信が入る。こちらは黒のトレーニングウェアを着ていた。

『なのは殿、訓練場に全員集合した。いつでも訓練は出来る』
「あ、もう時間かぁ…じゃあ私は行ってくるね」

「頑張ってねなのは」
「早く行ってやれ」
「頑張ってな〜♪」

「うん♪」
なのはが部隊長室を去り、ファルドがため息を吐いた。

「……ナンバーズの引き取り先とか決まってるのか?」

「…まだ決まって無いよ?それがどうかした?」

「いや、誰も引き取る予定が無いなら俺が全員まとめて面倒見てやろうかと思ってたんだが…身が保たなさそうだ」

「みんな喜びと思うよ。後で知らせてあげたら?」
「そうやね、なら皆に知らせよか」

「止めてくれ…」
ファルドの肩を竦める姿を見て二人が笑う。
軽い休憩を済ませ、フェイトと部隊長室を後にする。

 疲れた様な表情のファルドを気づかっているのかフェイトは時折心配そうに盗み見ていた。

「…何だよ、フェイト」
「えっと…大丈夫なのかなって思って…」
「俺なんかよりなのはの心配をしてやれ」
「でも…」

「……後で一応医務室行ってくるから心配するな」

「い、痛いよファルド…」
わしゃわしゃとフェイトの頭を乱暴に撫でると、シャマルの居る医務室に向かってファルドは歩き出す。

階段を降りて廊下を進み、そのまま医務室に入った。
シャマルが退屈そうに椅子に座ってため息を吐いているのを見てファルドは呆れる。

「…そんなに暇か?」
「だって誰も来ないんだもの〜……ファルドさんは何か用かしら?」
「ああ…一応身体検査に来たんだ。ちょっと気になるしな…」
「じゃあゆっくりたっぷり時間を掛けて隅々まで検査しま〜す♪」

「…それはそれで何だか怖いな」

制服の上着を脱ぎ、ベッドに横になって息を吐いた。どれくらい時間が掛かるのかは分からない。

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