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魔法少女リリカルなのはLOST Battle
五ページ
「…俺のデータもあるんだな」
色々とまとめている内に自分の事も書いてあるデータを見つけたが、そちらは既に整理済みのようだ。

《主は気楽ですね》
「そうだな。何やってんだか俺は……」
わざわざ管理局の仕事を手伝ってどうするファルド。

「…医務室戻るか」
《そうした方がいいでしょう》
仮にも怪我人なのだから大人しくしてなければならない。
なのにも関わらず何故か管理局を手伝った。


「大体の事情と、どういう風に組織を見ているかも分かったしな」



そして、医務室に戻ったファルドは後悔した。

戻るんじゃ無かったと、あのまま待機していれば良かったと。



※ここからはファルド視点でお送りします。




欲しかった情報も粗方入手したので三階から一階に向かって階段を降りる。
 傷も治ってきているからもう二日くらい休めば完治するだろう。

「……ん?」
二階の階段を降りる途中、慌ただしい声が聞こえてきた。足を止めて声に耳を傾ける。


「逃げられたー!皆!捜索開始やで!」

『おー!』

「せやけどただ捕まえるのも面白くないから彼を捕まえた人は今日だけ同じ部屋や!」

『おー!』

「但し!魔法、ISは使用禁止やで!」

『はーい!』

「それなら、第一回行方不明捜索、開始や!」


「……頭痛くなってくるな」

なんだその危険性の高そうな遊び。人をなんだと思ってるんだここの部隊長は。

「あ!発見ッス!」
「やべ…」
さっそく赤髪の少女に見付かった。
踵を返してなるべくダッシュ。

『待てーー!!』
「お祭り気分か畜生!捕まってたまるかぁぁぁっ!」
 どうもここの管理局員は祭り好きらしい。ふと後ろを見ると女性ばかりっておかしくないか!

男が誰一人見当たらないんですけど!

「ちっ!こうなったら意地でも捕まる訳にはいかないな」
脇目も振らずダッシュ。確かここの建物は三階建てで通路は全部で三つ。
 中央と端はなるべく避けて行く。下手すれば挟み撃ちに合う。

そうなれば方法はただ一つ。

全員の目を掻い潜り、医務室に到着する事のみ。
そうすればこの祭りも終わるはずだ。

「こっちは怪我人だってのに手加減なしかよ!」
「そんな元気に走られても説得力無いッス!」
「そうだ。観念するがいい!」

「誰がするかぁっ!」

二階の廊下を全力疾走しながら脇の通路に抜けて隣の廊下を走る。
目標地点は階段。ちなみに三階に続く。

「くっそ!何だってこんな事に発展してるんだぁ!」
叫んでも答えは返ってこない。


三階に上がり、廊下を走る。
背後からの足音が少なくなったので隣の通路に移動して二階に繋がる階段を目指す。

「居た!大人しく捕まってください!」
鉢合わせになったのはショートカットの青い髪。いつだったか会った気がするが今は後回し。

「却下!」
「じゃあ力づくでいきます!」
 真正面からやってくる少女を避ける方法は無い。つまり強行突破。

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