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Break S.Novel
リリカル☆春ヶ岬学園!A

 リリカル☆春ヶ岬学園!A
 〜放課後Dayブレイク!〜



 放課後の学園、部活動に勤しむ生徒もいれば帰宅部の生徒もいる。複数の部活に所属するスポーツ馬鹿もいればただの馬鹿もいるし残念な天才だがやはり紙一重で極上の馬鹿に仕上がった馬鹿もいる(大事な事なので何回も言いました。馬鹿がいます)。

「おーいファルド、部活行かねぇのか?」
「今日は生徒会と風紀委員会の会議だ」
「そーかい、頑張れよ」
 三年なの組ではファルドが相変わらず忙しい。部活にもきちんと行くし自主トレも欠かさない。動いてないと死ぬのかってぐらい活動している。

「部活動の経費の話もあるしな」
「お前学園牛耳る気か」
 少々やり過ぎな気がしないでもない。
 二年なの組。ライダーとスバルが陸上部で使うハードルの準備を頼まれていた。紅いのから。

「よい、しょ。結構暗いよね、用具室」
「まぁ、倉庫みたいな物だ。仕方ないだろう。……そういえばライン引きもだな、線が薄くなってきている」
「だねー」
 ガチャガチャとひとまず部活動に必要な道具を取り出す。スバルが背伸びして棚にある物を取ろうとするが、中々届かない。

「大丈夫か?」
「うん。よし、取れ──ぁわわ!?」
 取れたのはいいが、バランスを崩したスバルを支えようとライダーは走ったまではいい。気持ち分、強く踏み込み過ぎたのか用具室に突っ込んだ。
 その盛大な転倒音に陸上部所属ガルムとマネージャーのはたて、二年ZUN組の射命丸が様子を見に来る。

「大丈夫かお前等、今すげぇ音したぞ?」

「ッ、タタ〜……大丈夫? ライダー」
「こっちの台詞だ……」
 用具室を覗いて、ガルムは目を背けた。はたては記録用紙で口元を隠し、二人の初々しい反応だが、射命丸は何処からかカメラを持ち出して写真を一枚撮る。

 ありがちなイベント、助けようとしてラッキーすけべぇな出来事なのだがスバルを後ろから抱きしめたライダーの腰がちょうどアレな位置にあった。何故か手を握っている。

 「ち、ちがう! これは事故だ!」……なんてありきたりな反応を期待しても無駄だ。

「大丈夫か、スバル」
「うん。部活やる前からちょっと汚れちゃったけど、怪我はないよ」

「……なぁ文。なんであいつら付き合ってねぇんだろうな」
「それは私に聞かれても困ります」

 ある意味、学園七不思議。



〜あと、がき……お前それは!
 どうやら、俺も長くないらしい……〜

はい、部活動編の陸上部です。しかし不思議ダナー

ニヤニヤに定評のある焦らし好きな兎です。どうして付き合わせないんだ!という声が聞こえるかもしれなかったけどそんなこたぁなかった!


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