Break S.Novel
リリカル☆春ヶ岬学園!@
〜リリカル☆春ヶ岬学園!@〜
二年ZUN組、男女比率1:9の女子クラス。
「透羽ー、借りてたノート返すぜ」
「やっぱり魔理沙だったんだ。見つからないわけだよ……」
「はは、いや悪い悪い。パチュリーもアリスもガードが堅くて中々借りれなかったから助かった」
「いい加減僕も対策練ろうかな……」
「怒らないからホント助かるぜ。ってイタタタタ、何すんだよ霊夢!」
ぎゅー、と耳を引っ張り、呆れながら腰に手を当てるのは学級委員の霊夢だ。
「あのねぇ魔理沙、いくら何でも黙って借りるの止しなさいよ。透羽も! 少し位怒った方が魔理沙にはいい薬になるわ」
「あー、うん……」
「分かってないでしょ。まぁいいわ、お昼だし早く食堂に行きましょう」
霊夢に半ば無理やり廊下に連れ出されて、すかさずカメラのシャッター音に向けて札を投げる。レンズに張りついて一眼レフは使い物にならない。
「あやややや!?」
「アンタはまた新聞に載せる気?」
「こんな事もあろうかと私、射命丸は使い捨てカメラを用意しておりました!」
「しまっ……」
カメラのシャッターを押そうとした瞬間、文が青ざめて動きが止まった。血の気が引いて乾いた笑いを浮かべる文に首を傾げ、透羽と霊夢が振り向く。
「お、なんだい透羽。私を待ってたのかい? 相変わらず気が利くじゃないか」
「あら霊夢。透羽とお昼? 私達もご一緒していいかしら?」
三年ZUN組、風見幽香と星熊勇儀。この二人に臆さないのは命知らず(主に三年ぶれ組の紅いの)か、透羽と霊夢くらいだ。
「霊夢ちゃん、幽香さん達も一緒でいいかな?」
「アンタがそうしたいなら好きにすれば? ほら行くわよ」
「わっ、とっと……怒ってない?」
「別に!」
「文ー、ほどほどにしときなよ」
「そうね。私、時々無性に焼き鳥が食べたくなるから……ね♪」
「肝に命じておきます……」
流石の天狗も、鬼と最強の一角を前にはおとなしくならざるを得ない。
「文は余計な事するから……」
「同感です」
カチカチと携帯弄りながらパンを頬張るはたてに同意して頷く椛はお握りを平らげる。
「む、なんですか二人揃って! 私は日々新聞部部長としてネタやスクープを……!」
窓際三人組の視界にがっちり映る金髪の生徒。目と目が合う瞬間、スローモーションの様に時間が流れる。
「黒ニーソって素晴らしいよねええええぇぇ──……!」
がらがらぴしゃん。何も言わず窓を閉めた。
「ネタやスクープを追い求めてるんですよ!」
「あ、言い直した」
「良い心掛けなんですけどね」
〜あとがき……貴様、その力は!
分からないか、まえがき。俺はお前の力を凌駕した!〜
今回は二年ZUN組に焦点を当てて書きました。出てないけど残り二人くらい男子はいます。
それにしたってヘイワダナー
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