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MAGICAL×BREAK R!
ベイビーローテーション
 蒼魔京事変より程なく日々が経過した頃、マスターの家に招かれた玉藻御前は“こちらの世界”で過ごす事を決めたようだ。理由としては言わずもがな。そして義妹とメイドからの疑問と追及の視線と質問を家主宣言により黙殺。後日に返答予定とする。
 そして現在。玉藻を連れて買い物に来ているマスターは日用品を補充していた。目的はシャンプーとボディシャンプー、何故か自分の使う物はやけに消費が激しい事に首を傾げ、それの犯人が誰だか理解していながら黙っているのだが。それを突き付けた時、一体どんな表情をしてくれるのか楽しみで仕方ないと思う辺り、自分も結構“いい性格”をしてるかもしれない。

「こんなもんか」
 カゴに必要な物を入れてマスターはレジに向かう前に姿の見当たらない玉藻を探した。一応この世界の常識やその辺りはすんなりと学習してくれたようで問題はない。が、万が一という可能性も否めない。
 そして、その姿はすぐに見つかった。なにしろ絶世の美女だ、齢は四桁に及び、異性としての貫録も見受けられる。見つからないはずがなかった。それを独占出来るとなれば世界の男性を敵に回しても仕方ない事だが、負ける気もしない。むしろ掛かって来いという意気込み。

「おい、タマモ。何見てんだ?」
「ん? ああ、これは……?」
 両手に持つのは、ペットボトルのなだらかな円柱の容器。その中にある液体は粘り気のある透明な色で満たされている。商品名を見ただけでは理解できないのだろう。首を傾げている。

「“ローション”……気になるな……」
「買ってもいいが、使い切るのか?」
「なんで嫌そうなんだ」
「いや、なぁ……」
 ──それは“そういう物”として扱われているから、何とも言い難い。しかし、それの使い方を教えるのも悪くない。

「それ、具体的に言えば夜伽とかの前座に使用されるのが割かし一般的なんだが」
「……………………そ、そんな物が、こんな、一般の場所に?」
「異性との性的接触とか社会的一般常識だろ。そこまで驚く事か」
 がこん。結局はカゴの中に入れる。
 会計でレジの女性店員は研修生の札を下げて初々しい。その商品と、マスターと玉藻を見比べて頬を赤く染めながら尻すぼみに会計を済ませ、全額釣りなしで支払い店を後にする。

「使うのか?」
「……悪いのか、使って。何事も経験だって……言う、だろ?」
「そうだな」
 恥ずかしいなら言わなければいいのに。思っても言わない。“すること”は決まっているからだ。勿論、悪い事じゃない。



 問題の入浴。玉藻はマスターと入ると言い出し、脱衣室で服を脱ぐ。

「ったくよー、これから仕事だってのに」
「仕事だからだろう? 身だしなみを整えろとはお前が良く言う事じゃないか」
 この二人に限りムードや雰囲気などは無い。平然と、堂々と、一緒に服を脱いでそれぞれカゴに入れる。その手に新品のローションを持って。
 なにか期待するような様子でシャワーを浴びている、が。

「これ、いつ使うんだ?」
「……もうお前は俺が本格的に調教でもしてやろうか」
 滑り止め、という名目で敷いてあるマットに玉藻を寝かせ、マスターは適量を手に取りお湯で少々薄める。潤滑油としての役割を眼で確認させると遠慮なしに全身に塗りたくった。腹、胸、尻、太もも、内股──秘部からどこからどこまで玉藻の妖艶で豊満な肉体をその手で満喫する。途中から耐えきれなくなったのか、九尾の尻尾と耳が跳ねて出てきた。それで手加減するほど優しくない。

「ふぅ、あッん、バカ、そこ……んっ〜!」
「……ほう、この辺か」
「ひぃあ、あっああ!」
 ぬるりと卑しく照り、扇情を刺激する手つきに玉藻も腰を浮かす。それが達する直前に止め、自分の股にも少量塗りつけて先端を当てる。小さく声を漏らすが、お構いなしに一気に挿入を果たすと堪えていた快感で達したのか声にならない嬌声を舌を出していた。

「使い方、分かったか。というか、現在進行形でお前の身体に教えてるとこだが、な!」
「うん、んぅ! これ、凄……イぃ!」
「ハマって貰っても困るんだけどな、色々と。……お前、コレ無しじゃ満足出来なくなったら、なぁ?」
 耳打ち、からの甘噛みで舌を絡めて一方的に子宮まで後ろから責める。もう何度達しているのか、這いつくばるようになっていた。
 それから、己の性欲を中に吐き出すだけ吐き出して、のぼせる前に止める。
 後ろから抱きしめるように湯船に浸かり、玉藻はモジモジと落ち着かない。

「……お前は、性欲旺盛過ぎるんだ。この精力魔王」
「てっきり満足してないかと思ってな、ははは」
「こ、こら! なに当ててるんだ! あれだけやってまだ足りないのかお前!」
「生理現象は自制できないからな」
 胸を持ち上げ、包むように弄りながらそっと囁く。

「それとも、まだ足りないか……なぁ、玉藻御前?」
「〜〜〜〜〜〜っ!? …………ん」
 消え入りそうな声で、本当に小さく頷く。

「お前が、ソ……マスターがしたいなら、私の身体は好きにして構わない……から」
「んじゃまた後でな。そろそろあがるぞ、ふやけちまう」
「あ、あと?」
「ベッドの上って言ってほしいか」
「こにょばか!」
 顔を真っ赤にした玉藻に、くっくっと意地悪くマスターは笑って返した。

 夜はまだまだこれからだ。



〜あとがき。それは作者の心の叫び〜
 ヒャッハァァァァァァァ!!! エロスダァァァァァァ!
 九尾の狐さんはばいんばいんのボン!キュッ、ボンのパーフェクトだウォルター、それをBA☆TI☆COOON☆とか、もうホント、ヤりたい砲台でゲフンゲフン
 兎だってなぁ、開放できない欲望くらいあるかもしれないんだよ!

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あきゅろす。
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