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MAGICAL×BREAK R!
貴様だけは絶対に許さない短編

「〜♪」
「……」
 スロウドの膝の上。そこにリィズはちょこんと座り込み、クリックする度に進むテキストと流れる音声に耳を傾けていた。
 屋敷のお仕事は一段落つき、夕飯を済ませてシャワーを浴びようとして、スロウドに招かれた。
 現在プレイ中のゲームは美少女ゲーム。いわばギャルゲである。だがスロウドがやっているのは未成年お断りの十八禁パソコンゲーム。つまりはエロゲだ。

「ン〜、リィズ超かわいい! まだお風呂入ってないんよね?」
「……ん。すぐ、呼ばれたから」
「くんかくんか……」
「ぁ……ゃ、汗……」
「いい匂いだけどにー?」
 耳の裏側、吐息が聞こえるほどの距離で匂いを嗅ぐ。それをリィズは嫌がる様子はない。耳まで真っ赤になりながらゲーム画面を観ている。

「……変態、ご主人……」
「むしろありがたいお言葉」
「……ん、ぅ〜……」
 ピクピクと体を小刻みに震わせながらスロウドの手を取り、腰に回した。抱き抱えるようにして頭を寄せる。と、スロウドが画面を見て体位を変えた。

「リィ〜ズ〜♪」
「……ぁ……」
 モニターに映るのは年齢指定される要因のシーン。敢えてそこからテキストを自動送りにして、塞がっていた右手が解放される。
 リィズの蝶ネクタイを外し、ボタンを開け、両手の指を絡ませて画面を見せつけた。
 ヒロインが喘いでいる。

「……あんな風にされたい?」
「〜〜……!」
 ぞくぞくと背筋を駆け上がる痺れにリィズが小さく頷いた。耳元で囁かれるスロウドの次の言葉を待つ間、モジモジと太ももを擦り合わせている。

「今日のパンツは何色かにゃ?」
「……水色の、しましま……」
「グッ! じゃあリィズ、おねだりしてみよっか」
「ぇ……?」
「出来ない?」
「ゃ、ぁ……する、からぁ……します……させ、てぇ……!」
 潤んだ瞳でスロウドを見上げ、腰をすりつけながらか細い声で忠実に注文に従う。

「……ご主、人様……」
「うん」
「ボク、を…ん……好きに、してぇ……ぁ……」
「もう一声、頑張ってみよっかー♪ 俺も辛抱堪らんの。分かると思うから……ねぇ?」
「ん、ぅ……!」
 ぐり、とリィズを後ろから襲うようにしてモニターに少し顔を近付けさせる。より小さな音も鼓膜に響く。

「はぁ……はぁ……ぁ、ん……」
「リィズ」
「は、いぃ……!」
「早〜く♪」

「ご主人……様……ご主人様ぁ……! ボク、もぉ……我慢、出来ないの……ダメ、なぁ……やらしい子だから……ぁ……んぅぅ! ご主人様にご奉仕、させてぇ……くださ……いっ……!
 ボクの身体、ちょーきょーして……ご主人様のモノにし、てぇ……!」
「リィズは欲しくてたまらないんだ?」
「はぁ……はぁ…………ん、はい」
「声が小さいよー? 何をどうして欲っしっいっのかなー?」

「いじ、わる……しないでぇ……!」
「……リィズ」
「はい、はいぃ…言います。言わせ、て……! 汗を流したままのボクの身体…を……はぁ…ご主人様の玩具にしてください、お願い……何でも、しますからぁ……! もれ、ちゃ……! ご主人様、ご主人様ぁ……!」
「ん〜、いい顔だにー。じゃ、リィズ。お風呂行こっか♪」

 解放されて、リィズが腰を抜かすと同時にモニターの中では行為が済む。二次元のヒロインは満足そうだが、三次元はこれからだ。

「……ボク、を……沢山かわいがって……ください」
「オッケー」
「ご主人様……♪」


〜あとがき〜
スロウド、貴様だけは例え全宇宙の塵一つ存在する事を断じて許"さ"ん"ッ!!という名目の短編だったような気がしたが、確定事項でいいか。自害せよスロウド!

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あきゅろす。
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