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お見通し(月L)33333hit*



「―‥あ、ミサだ」
「?」


そろそろ寝ようかという時間。
テレビを見ていた月くんが指をさして言った。


「ほら、ミサ。」
「人気なんですね。」
「でも深夜枠だぞ?」


テレビでは、アナウンサーがミサさんに色々な質問をしている。


『次はミサミサに恋愛の話、聞いちゃっていいかな?』
『はいっ、どうぞ!』


「聞かれちゃうみたいですよ、ミサさん」
「変な事言わなきゃいいけどな」
「変な事、ですか?」


何か引っ掛かります。
月くんとミサさん、変な関係なんですか?


『ミサミサの好きなタイプは?』
『そうですね〜、優しくて、かっこいい人が好きです』


「これは‥事務所からこう言えと言われてますね」
「何でだ?」
「ミサさんなら真っ先に月くんと答える筈です」
「成程。」


私は隣に座っている月くんの顔をじっと見た。


「何?」
「いえ、残念そうですね」
「残念?」
「ミサさんに全国ネットで名指しされたかったのかと」
「何言ってるんだ?」


自分でも何言ってるのか分からなくなってきました。

ただ、面白くないんです。


「‥もう寝ます」
「僕も行く」


テレビを消して寝室に向かう。
変に二人の間の鎖の音が響いた。


「もっとこっち来いよ、ベッドから落ちるぞ」
「大丈夫です。おやすみなさい」
「竜崎?」
「…………」


私は月くんがいない方に身体を向けて目を瞑った。

さっきから苛々します。
月くんも、ミサさんも‥
この気持ちは何でしょう?


「―‥竜崎」
「…………」
「竜崎?」


私は布団を頭から被った。
何故か涙が出そうだったから。


「泣いてるのか?」
「泣いてません」
「じゃあ僕の方向けよ」
「嫌、です」
「強行手段。」
「えっ、わ…」


ガバッと月くんが私を仰向けにし、上からのし掛かった。
目と目が合う。
私は視線をずらす。


「目、潤んでる」
「別にっ‥」
「どうして?」
「何もっ‥な‥っ」


とうとう涙が溢れた。
だから嫌だったのに。


「う‥っ‥」
「竜崎‥」
「ん…っ」


涙を拭う手を、指を絡めて握られ、キスされた。
思わず目を閉じる。
食べられてしまうのではないかと不安になるくらいな強引なキス。


「ふっ‥ゃ‥らぃとくっ」
「どうして泣いてるのか教えて」
「ぅあっ‥は」


下半身を覆うズボンを脱がされ手で玩ばれる。
止まらない声。


「ゃあっ、いきなりっ」
「もうこんなに濡れてる」
「黙って下さっ‥ふあっ」


もう出そうになるのを必死で抑えて、月くんを睨んだ。
月くんは余裕の笑み。


「可愛い、竜崎」
「もうっ、離してっ、下さい!」
「出そう?」
「んぁっ、あっ、もう、駄目っ」


鈴口を爪で刺激され、我慢出来る筈もなく白濁を放った。


「は、は‥っ」
「勝手にイっちゃ駄目だろ?」
「ふぁ、ら、ぃとく‥」
「ここ、慣らすね」
「や!あぁっ」


月くんの指が一本入ってくる。
怖くてシーツをぎゅっと握った。


「ん、んぁっ‥あ」
「何処がイイの?」
「ぅやぁっ‥そこっ‥ゃ」


身体が跳ねる。
涙が止まらない。

月くんが頬にキスをした。


「大丈夫か?」
「もっ、いいですからっ‥」
「‥痛かったら言えよ」
「ぅゃあぁぁっ!」


指とは比べようにならない圧迫。
浮く腰に戸惑う。
私は必死に月くんを手繰り寄せた。


「ぅあっ‥はっ」
「っ‥まだ、動かないから」
「は、はっ‥」


息を吐く。
涙が止まらない。


「竜崎‥」
「は、んっ‥?」
「好き、好きだよ」
「んっ‥は、はぁ」
「だから、嫉妬なんてしなくていいんだよ」
「っ‥ら、ぃとく‥」


‥ああもう、最悪です。
貴方は何でも分かってしまう。


「‥らいと、く」
「ん?」
「私は、嫉妬なんて、してません、よ」


悔しいですよ、月くん。
これじゃ私ばかり好きみたいじゃないですか。


「素直じゃないな。まあ、そこも好きなんだけど」
「ぅあっ!ゃあっ、あっ」


いきなり強く突かれ声が押さえられない。
私は月くんの首を抱き締めた。


「っ‥竜崎、好き」
「んっ、あっ、ふぁっ」
「好きだよ」
「やっ、もぅっ、分かりましたっ、から‥」


もう分かりました。
自分が馬鹿馬鹿しくなりました。
こんなにも私は愛されている。


「あっ、もぅ、出ますっ、はぁ」
「一緒に、達こうか」


余裕のない月くんの動きに翻弄され、最奥を突かれた瞬間、私は達した。
それと同時に中で熱いものが弾けた。


「竜崎‥ん、大丈夫?」
「大丈夫じゃ、ないです」


上から覆い被られ、お互いの息の荒らさだけが部屋に響く。


「キスしていい?」
「聞かないで、下さい」
「ん、愛してるよ」


顔中にキスの雨。


「‥嫉妬する竜崎、可愛い」
「だからしてないです!」
「はいはい、分かった」


私の頭を撫でて微笑む貴方が
愛しくて愛しい。

だけど


「私はこれからも嫉妬なんかしませんよ?月くんのこと嫌いですから」
「竜崎っ‥」
「何です?」




少しくらい、強がってもいいでしょう?
私が貴方を好きな事
どうせ知っているのだから。



ーENDー






*後書き*
お待たせ致しました!
33333hit、もん様からのリクで『LたんのやきもちH』でした。
素敵なリク有難うございます☆
タイトルは、月くんには何でもお見通しと言う意味です。そのまんまですみません。

やきもちネタっていいですよね。
私も大好物です!
いつも冷静なLたんが妬いちゃう所が可愛いですよね。
私の文章能力では、可愛さが表現仕切れてないのが申し訳ないのですが、どうぞ貰ってやって下さいませ。

リクと一緒にコメントまで頂いてしまって‥
もん様、有難うございます☆
ここのLたんがタイプだなんて恐れ多いです!
アベミハやハナタジにもハマって頂けて光栄であります。
これからも精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します。


ここまで読んで頂き有難うございました。


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あきゅろす。
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