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愛しすぎて(月L)10000hit*


夜も更けベッドに入る。
邪魔な鎖の音が暗闇に響いた。
僕は、いつものように寝る前に竜崎にキスをする。

「―‥竜崎」
「…何です?」
「なに考えてんの?」

竜崎はキスの最中に何か別のことを考えていた。
僕は唇を離した瞬間、竜崎に尋ねた。

「何も考えてません」
「嘘付き。考えてた」
「―‥ただ、明日のことを考えてただけです」
「明日?」

僕が聞くと竜崎は少し困った顔をして、いつもの様に親指を噛んだ。

「‥松田さんが、ケーキを作ってくれるそうです」
「松田さんが‥?」
「はい、ケーキを。」
「…………」
「月くん?」

まさかとは思ったが、恋人とキスしてる時にお菓子の事を考え、更に他の男の事を考えるとは。

「‥竜崎」
「はい」
「今日は、寝かせない」
「え?やっ、」

僕は竜崎を押し倒した。
竜崎は抵抗する。

「僕とキスしてる時にケーキのこと考えるなんて感心しないな」

またキスを落とす。
深いキスを。
二人の垂液が混ざる。

「んん‥んぁっ…」
「‥それに、松田さんのこと考えてるなんて」

僕は唇を離して、竜崎の上半身の服を脱がした。

「やあっ‥」
「もう、尖ってる」
「あぁっ、んん」

僕は竜崎の乳首を口に含み、舐めたり噛んだりしていたぶった。
竜崎は腰をくねらせながら感じている。

「そこばかりっ‥んぁ、いやですっ」
「どうして欲しいの?」
「やぁっ‥意地悪っ、分かってる‥くせにっ」
「分からないなあ」

僕は乳首だけを刺激する。
竜崎は焦れったくて身を捩る。

「‥ら、ぃとく」
「ん?」
「して‥下さ」
「何を?」

竜崎は涙目になる。
堪らなく可愛い。

「‥触って欲しい?」

我慢出来ず、救いを差し伸べてあげた。
竜崎は縦に首を振る。

「素直だね、ご褒美あげる」
「んんっ‥」

僕は竜崎の分身を玩んだ。
竜崎は歓喜の喘ぎをあげる。

「気持ちいいんだ?」
「んっ、んん」

竜崎は頷く。
今日は素直。
堪らなくそそられる。
余計に意地悪したくなる。

「ここ、触って欲しい?」

竜崎の蕾を触れながら聞いた。

「んっ、触‥って欲し」
「可愛い、じゃあ自分で触ってみて。」

にっこりと笑いながら竜崎の手を促す。
竜崎は戸惑いを隠せない。

「出来るでしょ?」
「ゃっ‥出来なっ‥」
「じゃあおしまいね」
「ふぇっ‥ゃだあっ」

竜崎は涙をぽたぽた落としながら首を振る。

「じゃあ、出来るね?」
「ん…‥」

恥じらいつつも、欲望には逆らえず自分自身を刺激する。
最初は一本。
慣れたら二本。
甘い吐息をもらす。

「‥ここ、びちゃびちゃになっちゃったね。」
「ふぁっ!!」

いきなり前を触ったら、竜崎はびくんと反応した。
今にもイキそう。

「厭らしい、自分で指突っ込んで感じて。」
「ふ…‥」
「イキたい?」
「イっ‥たい‥ですっ」
「淫乱。ほら、指の動き止まってるよ」

卑猥な音が響く。

「いつも一人でこんなことしてるの?」
「してなっ‥」
「今なに考えながら指動かしてるの?」

そう言うと真っ赤になって僕の名前を呟いた。

「エッチ。僕をおかずにしてるんだ」
「やっ、もう意地悪‥しないでっ」
「ははは、可愛い」

僕は竜崎の指を引き抜かせて、代わりに僕のものを宛がった。

「んん、」
「力抜いてね」
「っ、ふゃっ‥あぁっ」

一気に突き挿れる。
竜崎は快感に身体をくねらせていた。

「‥痛くない?」
「んっ、ふっ…」

どうやら痛くはない様。
僕は動かず竜崎を見つめていた。

「っ‥?ら、ぃとく‥?」
「…ん?」
「なんで‥動かないん、ですか…」
「動いて欲しい?」
「んっ、意地が悪いっ」
「何とでも」

竜崎の額にキスをした。
それだけで僕のものを納めている中がきゅうっと狭くなる。

「…早っ‥く、もう‥」
「何が?」
「焦らさないでっ」

涙を目に溜めながら言われた。
流石にキた。

「‥うん、あげる」
「はぁっ!やっやっ」

がつんと突き動かした。
竜崎は鳴く。

「んぁっ、らいとくっ」
「竜崎っ…」
「イイっ、もっと…」

竜崎が耳許で喘ぐ。
こんなに乱れた竜崎を見るのは初めてだった。

「…ぁっ、イクっ、らいとくっ‥」
「‥いいよ、イッて」
「ふぁっ‥あっ‥っ…んっ‥ゃああぁっ!!」
「っ………‥」

竜崎の熱い締め付けに耐えられず、自分も最奥で放った。
竜崎はそのまま意識を失った。






僕は眠っている竜崎を抱き締めた。

「‥ごめんね」

聞こえてるはずないけど、だけど謝った。
竜崎はぐっすり眠っていて起きる気配がない。

僕はキスをした。
愛しい存在に。

竜崎の頭が、僕一色に染まればいいと、
思ってはいけないことを思ってしまった。


「好き過ぎてごめんね。」


愛しすぎて
愛しすぎて

どうしようもなく
醜い感情。



「竜崎、愛してる」



ケーキよりも
甘いキスを君に。






end









*あとがき*
10000hit有難や(T∀T)
本当に本当に、心の底から感謝ですッ

ブープ様にリクして頂きました(*^^*)
『Lを焦らす月』
ということで素敵なリク有難うございます。




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あきゅろす。
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