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一方通行(月L)8000hit*


時計の針が0時を指す。
秒針が円を描くのを私は見つめ考えていた。

どうやら私は、隣に座る人物が好きらしい。

「‥竜崎?」
「何です?」
「具合悪いのか?」
「いえ、別に。」

好きだからと言って、別にどうしたいとかはない。
今まで恋愛をする暇なんてなかったので、正直どうしたらいいのか戸惑っているのだ。

ですが‥

「さっきから、ぼーっとしてる、大丈夫か?」
「っ‥!!」

額と額が触れ合った。
私は思いっきり目を瞑る。

顔が熱いです
頭真っ白です
これって何かの病気なんでしょうか?

「顔赤い、熱でもあるんじゃないのか?」

頬を優しく指で触れられる。

こういう事をされると困ってしまう。
求めてしまう。

貴方の気持ちは、
私には向いてないのに。


***


顔真っ赤にしちゃって可愛いな。
何も知らない女の子みたいだ、初めて恋をしてしまったような。

「竜崎?」

僕はもう一度、竜崎の頬に触れた。
びくっとする竜崎。
竜崎の、僕への思いは知っている。
行動を見ていれば、分からない方がおかしい。

「触らないで下さい」
「どうして?」

答えに詰まって戸惑う竜崎の表情。
可愛い過ぎて仕方がない。

僕が好きだと言えば君は喜ぶだろう。
だけどそれじゃ退屈。
ここは楽しまなきゃね。

「‥これも駄目?」
「っ…」

竜崎の頭を撫でる。
竜崎は俯いてしまった。

僕は試したくなった。
竜崎の気持ちを。
興味心がかられる。

「‥駄っ、目です」
「じゃあこれは?」
「ゃっ‥ッ」

手の甲に軽く口付けた。
可愛い反応。

「どんどん試すね。何が駄目で何がいいのか。」
「行動がっ‥エスカレートしてますっ」
「もしかしたらそっちのがいいのかもよ」
「そんなことはありませんっ!!ぁっ‥やだ」

僕は竜崎の耳を舐めた。
甘く鳴く。

「セクっ‥ハラ!!」
「それは酷い」
「貴方は最近っ‥おかしいですっ」
「何が?」
「このような行動っ‥悪戯が過ぎますっ」
「―試してるんだよ」
「え?ぁっ!!ゃあっ‥」

僕は竜崎のジーパンのチャックをずらし手を入れた。

「‥濡れてる。」
「やだっやだっ、離して下さいっ!!」
「抵抗するならちゃんとしないと。」
「ゃあんっ‥んんっ」

指で輪を作り玩ぶ。
じゅるじゅると粘っこい汁が溢れだす。
竜崎の声も高くなる。

「こんなに濡らして。抵抗しときながら嫌じゃないんでしょ?」
「馬鹿ぁっ‥ふぁっん」

僕は竜崎のズボンから手を抜いて、指に付いた透明な我慢汁を舐めた。

「なっ!なに口に入れてるんですかっ!?」

竜崎はガバッと起き上がって僕の腕を掴んだ。
僕はわざと舌に乗った竜崎の汁を見せた。
竜崎は真っ赤になりソファーに踞ってしまった。

「‥変態っ」
「男に触られて感じてる方だって変態だよ」

僕は上に身に付いている洋服を剥ぎ取った。

「試してるんだから、おとなしくしてね。」
「何を‥」
「ん?」
「貴方は、何を試してるんですか?」
「分からないの?」

君の気持ちだよ。

「分かりませんっ」
「そのうち分かるよ」
「わっ、ちょっ‥」

君は僕がどうしたら拒むのか。
すなわち、どれほど僕が好きなのか。
最後までさせたら君は僕を愛している事になる。

「やっ、何をっ‥」
「ん?ここ、舐めてあげようと思って」
「やっ、嫌ですっ!!汚いっ‥ぁあっ、ひゃっ」

僕は舌先を竜崎の蕾に押し付けた。
キュッと穴が締まる。

「可愛い」
「喋らないでっ」
「ヒクヒク動いてる」
「もうっ‥やだあっ!!」

ぼろぼろと涙を流す。
感じ過ぎて怖いのか。

「指、挿れるよ」
「あっ、やだっやだ」
「さっきから嫌だとしか言わないね」
「ふぁっ、やだあっ‥抜いて下さっ‥ぅあっ」

ぎゅうぎゅう僕の指を締め付ける竜崎。
僕は指をゆっくり動かす。

「ひっく、ぅあっ‥」
「ココ、いいの?」
「ぅあんぅ!!ぁあっ」

ある一点を指で掻けば竜崎は甘く喘ぎ出す。
次第に竜崎の腰が淫らに揺れてきた。

「‥欲しい?」
「んぁっ、欲し‥」
「何が?」
「ら、ぃとく‥がっ」
「どうして?」
「もぅ、我慢できな‥」
「それだけ?」

僕が好きなんじゃないの?

「貴方は‥私に何を、求めて、るんですか?」
荒い息を整えながら聞かれる。

「貴方は‥ずるい。」
「何が?」
「分かっている癖に。」
「何のこと?」

僕は笑った。
君はだから面白い。

不意に未だ竜崎の中にある自分の指を動かした。

「あっ、ゃあっ‥ん‥月くっ、‥」
「ん?」
「‥欲しい‥っ」
「っ…竜崎‥」

いきなり竜崎は僕の首に腕をまわした。
そして耳許で喘ぐ。

「月くっ‥もぅ、意地悪、嫌っ‥」
「竜崎‥」
「‥ん」
「僕が、好き?」
「んっ、好っ…き‥」

竜崎が僕を好きだと言う。
甘く、囁く。
たった二文字の言葉なのに
こんなにも響く。
ああ、
欲しがってたのは僕だ

「―竜崎」
「…んぅ‥?」

僕は初めて竜崎に口付けをした。
お互い混ざる。
息が出来ないくらい竜崎を独占する。

「ら、ぃとく‥」
「うん、好き」
「‥っ…」

好きだと囁きながらもう一度キスした。
何度も何度もキスした。

僕はジーパンのチャックを下ろし、自分自身を竜崎の蕾に押し当てた。

「っ‥ら、ぃとく‥」
「怖い?」

竜崎は頷いた。
目には涙が溜まっている。

「ゆっくりするから、大丈夫。」
「ん、私たち、両思い‥なんですよね‥?」
「え?」
「もう‥片想いっ、じゃ、ないんですよね‥?」
「……………」

あまりに綺麗な顔で聞かれたから絶句した。
可愛い。
堪らないくらいに。

僕は腰を押し進めた。
竜崎は鳴く。

「ひゃあっ!んぁっ‥」
「っ…竜崎は、天才のくせに、馬鹿だな」
「ふぁっ…んぅ」

入りきった所で動きを止めて竜崎と見つめ合う。

「好きじゃなきゃ、こんなことしない。」
「ん、信じ‥ますよ?」

信じてと、
囁きながら耳を舐めた。

「んぁ、嬉し‥です」

目に涙を溜めたまま
頬は真っ赤になったまま
少しだけ照れたように笑うから。
僕は素直に欲情した。

「‥竜崎。」
「はい?」
「動いて、いい?」
「ぁっ!!んぁっ、ゃあ」

答えを聞く前に突き動かした。
きゅっと締まる。

「あっ、あっ‥激しっ」
「ごめん、我慢できない」
「んぁっ、だめっ、もぅ‥達っちゃ‥」
「ん、僕も」
「やぁんんっ‥んぅぁ」

必死で僕にしがみつく竜崎を、僕は抱き締めた。

「んっ‥ぅあっ‥ふぁっ‥ぁああんぅっ!!‥っ」
「………ッ‥」

軽く痙攣しながら達する竜崎。
それを感じながら僕も最奥で欲望を放つ。


***


「―‥最悪です。」
「目覚めの言葉が最悪なんて色気ないな」

目が覚めれば裸で月くんに抱き締められていて。
私は顔から火が出そう。
身体中痛いし、だるいし。
でも幸せで。

「お早う、竜崎」
「‥おはよ、ございます」

額にキスされた。

「‥月くん」
「ん?」
「本当に、私を好きですか?」
「そんなこと聞かなくても分かるだろ?」
「なっ‥」
「好きじゃなきゃあんなことしない」

もう一度額にキス。
おまけに頬にも。

「‥信じちゃいます」
「信じていいよ。」

次は唇。
幸せが降ってくる。

ずっとずっと好きだったんです。
認めたくなかっただけで。

「好き、竜崎。」
「ん、私も、好きです」








end






*あとがき*
読んで下さり誠に有難うございます!
駄文過ぎて、書いてる途中、何度も書き直そうとしたのですが
無理矢理、押し切って最後まで書いちゃいました。

8000hitということで嬉しい限りです☆
left様にリクして頂きました。
『最初片想いL。最後両思いのR18』ということで素敵なリク有難うございました!
こんな始まりもいいですよね。
それでは、駄文失礼致します。

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