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お宅訪問(花田)60000hit*




ピンポーン‥


「―いらっしゃい!」
「出んの早っ!」





**お宅訪問**






今日は休日。
珍しく部活もお休み。
たまには休養も必要だからな。


「‥お邪魔しまーす」
「家誰もいないよー」
「え?」
「みんな出掛けてる」
「そうなんだ」


靴を揃えながら、田島の後に着いて行く。


「花井オレんち来んの初めてだよな!」
「ん、そだな」
「オレは花井んちよく行ってんのに不思議だなー」


確かに。
今まで一回も来た事ないって不思議かも。

付き合って何ヵ月も経つのに、何処にあるか位は知ってたけど来た事はなかった。


「オレの部屋初公開ー!」
「‥汚な!」


ドアを開けた瞬間、汚い田島の部屋が公開された。
教科書やら漫画やらでゴミ山のようになっている。


「お前なあ‥っ」
「なにー?」


掃除くらいしろっての!


「まぁ、くつろげよー」
「寛げるか!」


制服は脱ぎっぱなし
靴下も脱ぎっぱなし
足の踏み場はないし

我慢の限界!


「掃除すっぞ!」
「えぇっー!」
「えーじゃない、ゴミ袋持って来い、今すぐに!」


どこまでも世話を焼かないといけない奴だ、全く。

田島はゴミ袋を取りに走って行った。


「制服は脱いだらハンガーにかけろっての」


まずは洗濯から片付け!
洗い物はよけとこ。
あー これ絶対洗ってねーだろ
ったく…


「ゴミ袋あった!」
「一枚くれ」


ゴミはゴミ袋に!
ってか、なんだこれ?
紙飛行機?
高校生にもなって家で紙飛行機って‥


「あー!ソレ捨てんな」
「はあ?」
「紙ヒコーキ!」
「ゴミだろ!」
「それは特別なヤツなんだ!」


どうやら飛距離が長い特別な紙飛行機らしい。
どこの小学生だっつの!


「じゃあ紙飛行機は棚に‥あ」
「‥はない?」


……ちょい待て。
………なんだコレ。


「あー!」
「コレ」
「見つけた!エロ本!」
「…………」


棚に並んでいる雑誌。
オレだって分かる。
女の人が裸で誘うような目でこっちを見てる、間違いなくエロ本の表紙。


「これこの前買ってさー」
「…この前?」
「うん!」
「……………」


オレの手から、田島の特別な紙ヒコーキが落ちた。


「花井?」


田島の声が、
なぜか遠くに聞こえた


「はーなーい?」
「………」
「わっ、ちょっ花井!」
「っ……っ‥」


うるさい口を口で塞いだ。
まだ掃除の途中の床に田島を押し倒した。


「や、んっ…‥」


手首を押さえて、暴れる足にのしかかる。
田島は暴れて必死に抵抗。


「な、ン‥でっ、花井、怒ってん、だよっ‥?」
「怒ってねーよ」
「怒ってんじゃん!」
「ちょっと黙れよ!」


手荒に田島の上半身に覆われた服を引き剥がす。


「ちょっ、花井っ‥」


オレは田島の手首を纏めて手で押さえた。
足の間に無理矢理割り入ってキスを何度も落とす。


「っ…‥ん…っ」
「キスだけで感じてんのか?」


田島はオレを睨んだ。
涙目で、頬を真っ赤に染められて睨まれても何の効果もない。

オレは田島の胸の飾りを口に含んで弄んだ。
舌先で転がしたり、時々甘噛みしてみれば、たちまち田島は嬌声をあげる。


「んっ、ゃあっ‥は、ない」


嫌々と首を振って、涙を落とす田島。抵抗したいのに身体は感じ入ってる事が悔しくて堪らないよう。


「もう、濡れてる」
「ヤ‥っ」


下肢に触れてみたら、愛らしく主張していた。
オレは左手で扱きながら、右手で後ろの蕾に触れてみた。


「ふぁっ‥!」
「ひくひくしてる」
「んっ‥や」


田島は腰を浮かして、下肢からはだらだらと絶えず愛液が溢れだしている。


「ココまで伝ってんの分かるか?」


蕾をくちゅくちゅと弄りながら田島に言った。
田島は目を背けた。


「欲しいか?」
「っ、‥え?」
「挿れて欲しい?」


田島のナカは既にぐちょぐちょで更に奥を突いて欲しいと言わんばかりに蠢いている。


「や、んっ‥意地悪っ」
「‥自分が悪りぃんだろ」
「やっぱ‥怒ってん、じゃんっ」


‥あー、最悪。
オレ、理性なさ過ぎ。
確かに怒ってるわ。


「っ‥挿れるぞ」
「や、あぁっ‥!!」


田島の腰を掴んで自分の欲望を突き立てた。


「はっ、あんっ、あ」
「お前っ‥さ」
「んっ、あっ‥はぁ」
「エロ本読むの、やめろよっ」


腰の動きは止めず、突きながら田島に言った。


「‥はっ、あんっ、は、ないっ」


田島が何か言いたげに見上げてきたので動きを緩めた。


「はっ‥ん、エロ本にっ‥嫉妬、してんの?」
「っ…そうだよっ、」


あー、みっともな。
オレは女かっての。


「‥は、ない」
「………何?」
「‥ご、めん」
「田島‥」
「オレ、花井がエロ本読んでたら、嫌だ」


田島はオレを抱き寄せた。


「‥オレがいんのに、エロ本なんかおかずにしやがってーって」


オレの首筋に顔を埋めて、嫌々と顔を振った。


「‥田島」
「ん」
「エロ本、時々ならいいけど‥」
「?」
「‥そーゆー時は、オレ呼べよ」


うわ 恥ずかし。
自分で言って顔が熱い。


「‥うん、呼ぶ!」


田島はオレの唇に可愛いキスを落として笑った。


「んっ、あ、花井っ‥急に大きくすんなあ」
「お前がキスしてくっからだろ」


勝手に反応したオレが悪いのは、百も承知。


「‥動くぞ」
「あ、待って」
「?」
「背中、痛ぇー」
「あ」


忘れていたが、場所は汚い田島の部屋。しかも床。


「‥田島」
「ん」
「今日はお前が上な」
「あんっ、ふぁっ!」


一度中に納まっているのを引き抜いて、胡坐をかいてるオレの膝に座らせた。
田島の体重のせいでいつもより奥に入る。


「は、待っ‥て‥んっ」
「まだ動かねーから大丈夫」
「ふっ、んぅっ」


田島の顔が近い。
頬は真っ赤で。
熱に帯びた表情が可愛い。
思わず額にキスした。


「ん、動いて、い?」
「ぅ、ん‥っ」


お許しが出た所で、田島の腰を掴んで上下に揺さ振った。


「は、ふぁっ!あんっ」
「田島っ‥」


絡み付いてくる肉壁に、達しそうになるのを耐えて揺さ振る。


「気持ち、いっ‥はないっ、気持ち、いいよおっ」
「オレ、も‥っ」


抱き締め合いながらお互い余裕なくなってきて、無我夢中でキスをした。


「ふっ、はっ‥」


田島の堪らない表情が、更にオレを煽って、どうしようもなくなる。


「‥は、ないっ」
「っ‥ん?」
「‥も、イク、んぅ、は」
「一緒に、な‥っ」
「ふぁっ‥あっあ!‥んぁっ‥」
「…………っ」


強く突き上げた瞬間、田島は甘く震えながら達した。内壁の締め付けに耐えられなくなり、オレも田島の中に欲を流し込んだ。










「サイアク」
「悪かったって」
「ハゲエロ星人!」
「ハゲじゃねーって!」


後始末を済ませて、まだ片付いていない田島の部屋の床に、二人して座る。


「いきなり襲うし」
「う‥」
「中出しするし」
「‥ごめん」


言い訳みたいだけど、なんか理性持てなかった。
オレもまだまだガキだ。


「責任とれよなー」
「責任?」
「オレからエロ本とりあげるんだからさー!」


口をわざと膨らませて田島は言った。


「‥安心しろ。嫌っつっても襲うから」


微笑んでキスをした。
田島もはにかむように笑った。


「そういえば掃除‥」
「えー、まだ掃除すんのかー?」
「すんの。お前は寝てていいよ、オレが掃除する」
「花井優しー!さすがオレの彼氏だな!」
「腰痛いだろうからな、掃除は任しとけ」
「おうっ、サンキュ!」


田島はベッドに横になった。
オレは掃除。



無理させたから、腰心配だってのも嘘じゃないけど、それともう一つ。


「‥さーて、どこに隠してあるか」


まだどこかに隠してあるはずのエロ本を、発掘して捨てなくては。





「うわ」


ベッドの下を覗けばありったけのエロ本。







「今日中に、終わんねーな」


―END―










*後書き*
60000hit有難うございます!
海龍からリクして頂きました。
『田島の部屋でエロ本発見!最後は甘裏』素敵なリク有難うございました。
大変お待たせしてしまい申し訳ありません(汗)




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