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喧嘩するほど‥(月L)600hit


「夜神くんの馬鹿」
「竜崎の分からず屋」

今日の空気は重いです。
捜査中だというのに
私と夜神くんは子供のように口喧嘩。

「‥もういいです。夜神くんあっち行って下さい」
「何がもういいんだよ?ちゃんと話聞けよ」

松田達も困ってます。
夜神さんはいつもの事だと気にしてないようですが。

「‥夜神くんと竜崎、子供じみた喧嘩なんてしてないで捜査しましょうよ」

松田が私達のもとへ来てそう言いました。
部外者は黙ってて欲しいです。
私も夜神くんも松田を完全に無視し、話を続けた。

「―だいたい竜崎、お前はいつも人の話を聞かな過ぎだ。少しは聞けよ」
「いつも聞いてますよ。夜神くんこそすぐ暴力に走る癖、直したらどうです?」

また重い空気が流れる。
夜神くんは唇を軽く噛んでいた。
私は視線をそらさずじっと見つめた。
静かな時間が流れる。
松田もいい加減に諦めたのか、自分の仕事に戻っていました。

「―じゃあ言わして貰うけど、自分がやりたい時だけ甘えてくるのやめろよ」
「は?何の話を急にしてるんです?」
「セックスの話だよ」
「セっ‥なっ‥いきなり何言ってるんです?変態にも程があります!!」

最低最悪です。
松田達がいる場で何を言い出すと思ったら‥。
絶対気付かれてます。
松田が真っ赤な顔してこっちを見てます。
もう最悪です。

「この際だから言わせてもらうけどな、お前は我儘過ぎだ!日常でもセックスの時も」
「何度もその単語を連発しないで下さいっ、変態っ」
「コーヒー入れて来いとかお風呂に入れろとか」
「じゃあ夜神くんには頼みませんっ」
「得意のワタリか?それとも松田?僕に嫉妬させようと思っても無駄だ。」
「嫉妬?何言ってるんですか?貴方やっぱり馬鹿ですね。」

腹が立つ。
どうして私が夜神くんに嫉妬させようとするのか。
意図がありません。

「セックスの時だって痛いだの何だのうるさい」
「じゃあしなきゃいいじゃないですか」
「お前は僕じゃなきゃ駄目だろ?」
「夜神くんには頼みませんよ。」
「じゃあ何だ‥?他の奴とやるのか?」
「言う必要がありません」
「‥そんな事したらそいつ殺すからな」
「うわー、キラです!ワタリ助けて下さいー」

私にそんな相手いるわけないでしょう。
分からず屋はどっちだか。

「…………」
「なに睨んでるんです?」
「絶対やめろよ」
「は?」
「浮気」

全く‥
本当に夜神くんは馬鹿ですよ。
私はそう簡単に誰にでも心を許す訳じゃないんです。

「‥竜崎」
「は……」

いきなり不意打ちでキスされた。
皆見てます。
本当最悪ですよ。
でも‥

「…ごめん。」
唇が離れて夜神くんは私に謝った。

「謝るから嘘でも浮気するみたいな発言やめろよ」
「‥そんな、そんな事しませんよ。」

そもそも私、浮気するなんて言ってません。
そんな事絶対にしたくありません。
私は‥
私は夜神くんがいいです。
「我儘もちゃんと聞く、だから‥」

私からキスした。
きっと松田達も驚いてるに違いないです。
けどいいです。
だってちゃんと気持ち伝えたいから。

「………竜崎?」
「‥浮気なんて…しませんよ、絶対。」
「…うん、信じる。」

頭を優しく撫でられた。



「―‥そういえば何で喧嘩してたんだ?」
「何でしたっけ?」

まあ喧嘩するほど仲がいいというやつでしょうか?
そういう事にしときましよう。




end



*あとがき*
杏里様にリクして頂きました☆
『二人の喧嘩』という事でリクして頂き誠に有難うござます。
せっかくいいリクを頂いたのに駄文になってしまいすみません(;_;)

今回はL視点にしてみました。
乙女過ぎてしまいましたが如何でしょうか?

少しでも楽しんで頂ければ光栄です。
リク有難うございました。

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あきゅろす。
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