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舞風学園
まさかの事実!



「話は戻すが、何故そんな厄介な族を止めなきゃならない。俺には全く関係ないだろ」

実際は無茶苦茶関係あるのだが、俺がやろうとしている事はこの世界の誰も知らない。それに………俺は元の世界では既に死んでいるし、この世界で第2の人生を送っているのだ。最近は妹の小説を変えようと計画していたがチャンス到来。

「確かに………紫苑君には関係ないのですが……諒、征さん良いですか?」

「やっぱり言わなきゃならないんっスね」

「ああ、こいつには言わなきゃならないか」

旭さんは、俺の隣にいた筧さんとソファーに座っている所長に声をかけた。筧さんは少し困ったような顔をして黙っていたし、所長は所長で、旭さんの問いに眉間に皺を寄せ仕方がないと溜め息を吐いた。

「で………あんた達とその族達とは一体どんな関係だ?」

俺はそれぞれ3人見て、話してくれるだろう旭さんの方を向いた。

「我々は………紫苑君に止めて頂く、4つの族の中の2つの族“紅蓮”“氷銀”を結成した者です。性格には1つだったのですが3代目を決める時にちょっとした問題が起きまして、2つに分裂してしまって」

「ちょっ………何でこっち見るんっスか孝介さん!………確かに2代目はオレだったっスけど最終的には、アイツ等が悪いっしょ!」

「分かってますよ………彼等が決めた事です。」

旭さんは、悲しそうにその時を思い出しているのか黙ったまま遠くを見つめていた。その隣では少し罪悪感を感じたのか、それとも旭さんと一緒で昔の事を思い出したのか筧さんは今にも泣きそうな顔をしていた。

「因みに初代総長が俺、副が孝介、2代目総長が諒太といったところだ……まぁ、俺達が言いてぇのは、アイツ等は俺達の可愛い子分だ。だが………今はもう俺達の代じゃねぇのは分かってるW「でも、オレ達はアイツ等を止めたいんっスよ!」……おい諒太、俺様の言葉を遮るな」

『バシィィィーーン』

「ちょっ………暴力は反対っS「ア゛………何か言ったか!」……!!すいませんっス(泣)」

ゼッテェー痛いぞあれ、凄い音が鳴ってたし………よくもまあ、あんな音出しておいて所長は手が痛くないよな、逆に筧さんは相当痛かったのか頭を押さえて泣きそうにと言うか既に泣いてる見たいだけど………

「………(まさか、この人達があの紅蓮と氷銀に関わっていたとは)」

目の前の事実に目を点にしながらも愛華(元の世界の妹)が書いた小説に対して、本当に驚く事ばかりである。普段は大人しい癖に小説の事になると目の色がが変わり、雰囲気も変わってしまうほどだ………女の子とは恐ろしいものだ。それに、まさか紅蓮と氷銀に深く関わる人たちだったとは世界とは広いが、逆に世間は狭いものだ。





















































































































































































「あのね、お兄ちゃん!今、凄く良い小説を書いているの。前のと違って、昔途中でやめちゃった学園小説あったでしょう!それを出版社さんに見せたら“これ面白いね、是非内で続き書いてみない?”って言われたのあの始めて書いた小説が認められたの!」

愛華は目を輝かせ、昔書いた原稿ポイ物を俺の目の前というか顔擦れ擦れに近付けてきた。本人は俺の状況お構いなしに語り出そうとしていた。

「愛華、ちょっとストップ待てって!原稿見てやるから一端俺から離れろ」

「何故です?」

愛華は首を傾げながら俺の顔を覗き込んできた。今の体勢的に愛華は俺を見上げる形に、俺は愛華を見下ろす形になってしまう、流石に兄妹だからって歳考えろよ!愛華は高校生で俺は大学生なのだから………

「何ででも………余りそういう事他人にやるなよ!まあ、女の子友達ならいいけど」

「?分かりました!それより早く読んで見て下さい」

「ああ」
































































































































































俺は、あの時の事を懐かしみながら今、目の前で繰り広げられている喧嘩ポイ会話に苦笑していた。



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