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キリリク
だって好きだから ニ


 きっと俺はハニワみたいなマヌケ面をしている。断言できる。だってこの展開についていけてないから。


「あ…あの、…」

「何かしら、なっちゃん?」

 秋子さんのにこやかな笑顔が胡散臭いっ!これは完全に、俺にとって嫌な話だ。

 逃げたい!逃げたいが、腕の中には秋哉君が…。そしてきっと、眞菜さんは秋哉君を受け取らないに違いない。そんな空気が流れてる…。


「子守りとか…一体全体どういう…?」

 それでも意を決して問いかけてみると、

「うん、私たちこれから友達とランチしに行くの。だから、秋哉をよろしく」

 サラッと当たり前みたいに言われた!え、待って!俺と秋哉くん二人きり?!

「今日はあのコも休みでしょ。二人で子守りすれば何とかなるわよ」

 あのコって、ユキのことだ。いやいや、育児経験のないメンズが何人集まっても何とかならないから…!


「ありがとうね、なっちゃん。ゆっくりランチなんて久しぶりだから嬉しいわぁ。お土産楽しみにしててね」

 もう決定事項なの、眞菜さん?!優しい弟でいいわねぇ、あきちゃんてば、とか言ってるし!

 マズイ、これは覆せそうにない…。









「ただいま…」

「おかえり、ナツ!」

 俺のどんより声音に気付かないのか、ユキの声は弾んでる。

 弾かれたように出迎えに来て、固まる…俺の腕の中でご機嫌におもちゃを食んでいる秋哉くんを凝視しながら。



「……いつのまに子供作ったの?」

「どっかで子供作ってそうなのは、むしろお前だろが。因みに俺が産んだわけでもない」

 先手を打っての否定に、なんでそんなに残念なカオするかな。卵子が無いのに子供できるわけがないし。

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あきゅろす。
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