キリリク 006 そんな私が超絶美形の鋼くんの隣ポジションに相応しいわけなく、今の心地いい関係を崩すのも怖いしで、告白なんてできないまま今に至っております…。 鉄くんは、イキは可愛いよ、自信もちな、と言ってくれますが。それは無理な話ってものです。 ……はい、私、鉄くんに色々相談にのってもらっております。 神様仏様鉄様、です。ヘタレな内容な私の相談を、忙しい合間を縫って聞いてくれます。足を向けて眠れません。 と、ぐるぐる考えてる間に食事の支度ができ、夕飯タイム。 ものすごい勢いでおかずが平らげられ、取り分けてある親たちの分以外、さくっと完食。 恐ろしいほどの食欲だ…。男の子の胃袋って、どうなってるんだろ…?? その後、ドリップしたコーヒーを各自カップに注ぎ、リビングで寛いだり、自室で勉強したりがお決まりパターン。 「……」 さっと視線を巡らすと、何もかも解ってる顔で頷く真渡と鉄くん。 テレビを見ている鋼くんに気付かれないよう、そっとリビングから出ていく。 このために、今日はリビングの扉開けっ放しなんだから! . [*前へ][次へ#] [戻る] |