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絶対無敵!
I

「つい最近。木村君とあいつがイトコだって判明してから。今までの奴の言葉と重ね合わせた結果、気付いた」

「はぁ…」

 ダメじゃん、ユキってば。なんか一気に脱力だよ…。

「まぁ、あんな昔から一筋に想ってきたんだから、優しくしてるんだろうけどね。昔の紫雪を知ってる身としては『捨てないで』なんて言葉知ってたんだ、あいつ。ってカンジかな」

 おーうっっ。必ずソコに触れてくるよな、みんな。ダメージ大きすぎっす。

「で、訊いてもいい?なんであいつ公衆の面前であんなコト言っちゃったの?」

 好奇心で店長の瞳がキラキラ輝いてマス。

 二人の関係がバレてるなら、言ってもいいかな?紫雪と長い付き合いの友達だし。

「ココでバイトするってコトで、揉めたんです。ナツは働くな、俺が何でも買ってやる、とかって頭ごなしに反対されて。でも、ユキがツアー中にバイト始めて、それを、一旦帰宅した奴が知って更に大揉め。不意打ちでぶたれて、俺マジギレして、大嫌い!とか言って家出したんです」

「…一緒に暮らしてるの?」

「あ、店長知らないんですよね、そういえば。俺の家、学校から遠いんで、ユキが居候させてくれたんです」

「下心アリで、でしょ」

 さすがに長い付き合いなだけある。ビンゴだ(笑)

「一緒に暮らし始めてから判ったことですけどね」

「そんな事があって、例の衝撃発言かぁ。紫雪のやつ、ここで自分の知らない人と木村君が仲良くするのが許せなかったんだろうねぇ。心狭いでしょ?」

「バイト反対するくらいですからね」

「俺もクギ刺されたよ。ナツに何かしたら、ブチ殺す!って」

 あのバカタレ…!!店長がそんなコトするわけないじゃんかっ。

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