執着―TORAWARE―
始動T
どんなに愛していても禁忌な愛が、この世には存在する。
どれだけ深く、激しく愛していても許されざる愛が、ある。
『執着』――‘それ’は、する側もされる側も、‘それ’に身も心もがんじがらめに囚われて、身動きできなくなる感情。
好きなところを指折り数えてみるような愛ではない。穏やかに満たされ、癒される愛でもない。胸がざわつき、ほんのりと幸せになる愛でもなければ、苦しくて切なくて、泣きたくなるような愛なんかではない。
ただ、その想いだけ。それ以外の感情は、存在しない。その一点の想いのみが、全て。
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