Dreeeeeam!
留年対策(学パロ佐助)
「ちょっと、なまえちゃん……」
「ん?なぁに?」
私は佐助の腰に回した手にさらに力を込めると、佐助が苦手だと熟知済みの上目遣いで彼を見上げた。
今の体制……保健室のベットに腰掛けた佐助の腰に、前から私が抱き着いているかたち。
いきなり抱き着いたから、佐助は反射的に足を開いたようだ。
それをいい事に体を間に滑り込ませ、彼の腹筋に頬を擦り寄せている訳なのである。
「かれこれ10分くらいこうしてるんだけど……そろそろ離さない……?」
「いーやっ!佐助の腹筋はあ、た、し、の!!」
ぷ、と頬を膨らませてみると、佐助は盛大に溜め息をついてくれやがった。このやろ!
気に食わないから抱きしめる力を強めてやると、あだだだだ!、と情けなく鳴いた。
その様ににんまりしてやってから、回す腕を解く。
「あーぁ、3時間目もサボり決定だよ……」
「あたしもいるから大丈夫でしょ?」
「なまえちゃんは留年の危機を自覚しよう?!?!」
む、失礼な。
そりゃあね、あんたみたいな学年一位は天と地がひっくり返っても留年なんてないけどさ!
進学先なんてほとんどないし、かといって就職なんて……あ。
「佐助んとこに永久就職するもん!!」
「っ…………!!!」
サイコーの考え!と思って叫んだら、就職先の彼にしては珍しく、ぼんっと真っ赤になった。
口をぱくぱくさせる佐助に首を傾げたら、手首を引っ張られて胸にダイブ。
「はぷっ?!」
「そーゆー事は、軽々しく口にしちゃいけませんっっ!!」
腹筋も良いけど胸筋もいいな、なんてうっすら思う佐助の厚い胸からは、飄々とした彼からは想像できない程に高鳴る鼓動が伝わる。
「本気だもん。女に二言はありません!」
「……男でしょ……。」
留年対策
───つまりは就職してもいいの?
───言わせないで恥ずかしい!
++++++
夢って楽しいと目覚めた。
いきなりなんでだろう!←
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