[
通常モード]
[
URL送信]
imagination illusion
8
当然のように側にあった頃には気付けずにいた。
離れて実感した。
耐えきれずに走った。
再会して、また実感した。
更に離れて、今度は再会を待っている。
早く、早く、早く。
彼女と再会する前の毎日に戻ったように、繰り返す。
一日千秋の想いとはこのことか。
健気にも待ち続けている女々しい自分に嫌気が差して、この屋敷に薔薇屋敷という別称が付いて暫くした頃。
――手紙が、届いた。
[*前へ]
[次へ#]
[戻る]
[
小説ナビ
|
小説大賞
]
無料HPエムペ!