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imagination illusion
8
軍人さんが持ってきた肉を微妙な気分で焼きながら、やっぱりあれは素ボケだと確信した。
女への手土産に肉って。
あたしは貧民街の人間だから助かるけど、あの軍人さんは誰にでもやらかしそうだ。
調理されてない肉なんて、貴族のお嬢さんが見たら失神するか激怒するんじゃなかろうか。
全く、呆れた男だ。
昨日の出来事を思い出して苦笑した。
「出世できなさそう」
呟いてから、溜息を吐いた。
――何故、あんなボケ軍人を気にしているのか。
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