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imagination illusion




「あれ、お姉さんじゃん」
「買い物?」
「外出なんて珍しい。しかも昼間」

久々に外に出ると、わらわらと寄ってきた近所のガキ共。
特に何かしたわけでも無いのに、いつの間にか懐かれていた。

「煙草が切れたからね」

ヘビィ・スモーカーの事実を知るガキ共は笑う。

「お姉さん、ある意味外見詐欺だよね」
「美人なのに!」
「お姉さんの部屋、煙臭いもんなぁ」

まるでオヤジ?ほっとけ。
からから笑いながら、チビの群れに一匹足りないと気付いた。
行方不明なんて珍しくも何ともない。

だから、そのときは気にしなかったのに。






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