imagination illusion 4 「あれ、お姉さんじゃん」 「買い物?」 「外出なんて珍しい。しかも昼間」 久々に外に出ると、わらわらと寄ってきた近所のガキ共。 特に何かしたわけでも無いのに、いつの間にか懐かれていた。 「煙草が切れたからね」 ヘビィ・スモーカーの事実を知るガキ共は笑う。 「お姉さん、ある意味外見詐欺だよね」 「美人なのに!」 「お姉さんの部屋、煙臭いもんなぁ」 まるでオヤジ?ほっとけ。 からから笑いながら、チビの群れに一匹足りないと気付いた。 行方不明なんて珍しくも何ともない。 だから、そのときは気にしなかったのに。 [*前へ][次へ#] [戻る] |