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〜闇を負う者〜
地位も力も美貌も人望も、何もかもを持っていながら何も持たぬ皇女、依月。
『護る』
その決して逃れる事の出来ない、魂の奥底に刻まれた想い――彼女の存在意義以外には。
序章
壱:立太子の儀


惑える人よ心せよ

愚かな闇に誘われ

足下見れば何処までも

奈落は冥く続き行く


ならば目にしてやろうかと

闇に堕ちるもまた一興



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