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テニスの王子様
嫉妬


『ねー!財前くん!』

「…」

『何で怒ってるの?』

「怒ってないっすわ」

『いや、怒ってるよ!』

「頭どうかしたんとちゃいます?」

『どうしたの?お腹すいたの?』

「先輩と一緒にせんといてください。」

『バレた?(笑)』

「先輩分かりやすいつーかガキですもん」

『なにそれー!先輩に対してひどくない?』

「あってますやん!」

『ってちがーう!』

ダメじゃん怒ってる理由聞けない!
手強いぞ財前くん(汗)

「早よ、漕いで下さい」

『やっぱ怒ってる!』

「いい加減しつこいわ。どつくぞ」

『わわっごめん』

「てか、人のことはどうでもよくて先輩ちゃんと勉強してんすか?」

『してるよ!
私も受験生だけどさ財前くんも来週テストでしょ?』

「…。
先輩みたいにバカやないんで心配されなくても大丈夫ッスわ」

『ひどーー!!
ひどい!財前くんひどすぎるよ(泣)』

「さっきから先輩耳元でうるさいッスわー」




『ねー財前くん』

「何すか?
つかさっきからことやり取り多いいんですけど」

『めんごめんご☆』

「うわー謙也さん並にうざいわー」

『謙也と一緒にしないでよ!』

謙也友達にまで言われとるわ(笑)


『ねー交代してよ』
と振り向くと

「後ろ向かなくてええですからちゃんと前向いてください」

『はーい!って代わってよ本当に!!』
と振り向くと

『ざ、財前くん?大丈夫?』


財前はよっぽど機嫌が悪かったんだろう
いつもより数倍いや数万倍目付きが悪い。

この目付きで人一人を殺せちゃうのでは?と思うくらいである。

「前向いてください。
あと、俺ここでおります」と降りる

『え?なんで?』
と財前の肩を掴むと

「放せやっ!」と勢いよくふり払う

都はあまりの財前の声の低さに肩をびくつかせる

「…すんません。………じゃ。」歩いていこうとする

『ちょ、ちょっと待ってよ!』と財前の方に
行こうとすると

「ついてこないでください」




え?

私なんかした?

え?

『…なんで?
ねぇ、嫌いになっちゃった?
私わがままだから?それとも他に財前くんの嫌がること無意識にしてた?私ばかだからいってくれなきゃわかんないよ…』
と、とうとう我慢していた都の涙腺が崩れる


「…」

『…』


沈黙を破ったのは財前で


「先輩はなんも悪くないッス…
ただ、俺が勝手にイライラして……」


『…』

「じゃあ…」と立ち去ろうとする


私は今この背中を追いかけなかったらもう一生財前くんは振り向いてくれないんじゃないかと思った。



ガシャーン

自転車を倒したまま財前の元へ走る


タッタッタッ


『…待ってよ、待って!ざ…光!』大声で叫ぶ


「…!」はっと振り向く


『待って!お願い行かないで!
私、光とまだ居たいの!好きなの!
だから行かないで!」

「今…名前…」

『え?』

財前が都に向かって歩いてくる


ぎゅっ


『ざ、財前くん!?』

いきなり抱きつかれたことにびっくりする

「名前…。
1ヶ月も経ったのに先輩相変わらず俺のこと名字呼びやから…
なのに、謙也さんと部長のことは名前呼びって…」

『もしかして…嫉妬?』

というと自覚したように財前の顔がみるみるうちに赤くなる

「…っ、俺めっちゃダサいッスわ」

『え?』

「なんすか」

『だって、ざ、光…』

「なんすか」

『ごめんね!私1ヶ月経ったこと忘れられてたと思ってて…
覚えてくれてたんだ…』

「当たり前ッスわ」

『名前で呼ぶのなんかタイミングつかめなくって…
ごめんね?』
涙目の上目遣いでいうと

「先輩その顔卑怯っわー」

『え?何?///』

「もうええっすわ」

「先輩手ぇだしてください」
といって都の手の薬指にキレイな指輪をつける

『こ、これ!//』

「1ヶ月記念ですわ///」
照れてそっぽを向く


『あ、ありがとう///光///』

「ほな、帰りましょ」といって手を握りました



END




(ちなみに、白石は最初っから財前の嫉妬に気づいてたっちゅー話や!)


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