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テニスの王子様
記憶喪失
「お母さん!お父さん!目が覚めましたよ」

バタバタ

『…』
あたりを見回すと白い壁と点滴
周りにはたくさんの人が

母「あなた、倒れていたところを運ばれてきたのよ!それから1週間目を開けないで…心配させないでちょうだい!」
と泣く母

『(誰?)』

父「 都大丈夫なのか?」

『すみませんがあの…どちらさまですか?』

母・父「!!」

ナース「ドクター呼んできました!」

ドクター「やっと目をさましたのか」

父「先生!」

母「 都!お母さんよ!分かるでしょう?」

ドクター「どうかしました?」

父「それが私たちのこと知らないと…」

ドクター「!?」

母「 都!!」

ナース「お母さん落ち着いてください」

ドクター「 都ちゃん。自分の名前と住所と電話番号言える?」

『名前?分からない』

ドクター「じゃあこの二人知ってるかな?」

『しらない』

ドクター「君の名前は 蓮見 都っていうんだよ」

『…くーちゃん』

ドクター「ん?」

『くーちゃん…」

ドクター「くーちゃんってだれだい?」

『くーちゃんはくーちゃんだよ』

ドクター「お父さん、お母さん親戚かどなたでくーちゃんっていうかたはいますか?」

父「知らないな…」

母「私も聞いたことありませんね」

『くーちゃん』

ドクター「よく思い出してみてください」

『くーちゃん、けんちゃん、ちーちゃん、ユウ君…』

ドクター「もう一度いってみて?」

『くーちゃん、けんちゃん、ちーちゃん、ユウ君?』

ドクター「今のなかで誰も知りませんか?」

母「どこかで聞いたことあるんですよね」

ドクター「思い出してみてください!」

母「だれだったかしら…あ!思い出したわ!!」

ドクター「本当ですか?」

母「ええ、多分。間違いなければ、くーちゃんって白石蔵ノ介くんだと思います」

父「白石蔵ノ介?」

ドクター「お知り合いですか?」

母「違うのよ。この子テニスが好きでいろんな学校を廻っていて一ヶ月前くらいに大阪の四天宝寺のテニス部を見に行ってからよくそこにいくんですよ。そのテニス部の部長さんだと思います」

ドクター「テニス好きなのかい?」

『テニス?』

ドクター「うん。」

『知らない』

ドクター「基本的なことは分からないか」

父「娘は記憶を取り戻すんですか?」

ドクター「今の時点では分かりませんが、普通記憶を失うときは強い衝撃を頭に受けるか忘れたいほどの記憶があるかなんです」

父「そうですか…」

ドクター「その白石くんと会ってみてはどうでしょう?」

母「そうですね!」

ドクター「今から白石くんの電話番号を調べてみてくれ」

ナース「はいわかりました」






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あきゅろす。
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