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テニスの王子様
白石蔵ノ介


『(ドレス着てみたけど…似合ってるかな?メイクも…)』

「お似合いですよ!」

『ありがとうございます!(メイドさんから誉めてもらったし変ではなくないかな?でも、白石くんは…)』

「そろそろダンスパーティーが始まるので会場に向かいますけど大丈夫ですか?」

『あ、はい(うぅー緊張するよー)』

「では、ご案内するのでついてきてくださいね」
と言ったメイドさんの後を歩く

カツカツ

『(慣れないヒール、慣れないメイク、慣れないドレス。私全部似合ってないんじゃないのかな)』

しばらくすると会場らしいところについた

「こちらが本日の会場になります」
と言ってメイドさんは下がっていった

『ありがとうございました』


優雅な音楽が流れていて綺麗な女の子達と踊るみんな
今回はテニス会の交流を深めようということなので他校のテニスプレイヤーも 集まっている

『(はぁー…みんな綺麗だな…私なんて背も低いし顔も平凡だしスタイルも普通。加えて運動音痴…はぁー…)』会場の端でボーッとしているとどうやらダンスが始まるようだ

一歩だけ進んで前に出てみる


ダンスパーティーなのにパートナーが隣にいないため浮いている

『(白石くんどこかな…)』と、白石を探してみると
知らない女の子踊っていた。
彼は中学生なのに上手くリードしていて振る舞いも紳士だ


『(ダメだ。勝てない…あんな女の子らしい子…)』しばらく見つめていると声をかけられた

「 …都?」

『…』

「おーい?」

『えぇっ!謙也くん!?』

「いきなり声かけてすまんかったな。」

『ううん。ごめんね大声出しちゃって』

「 都は踊らんの?」

『踊るよ…』

「てか、白石が選んだドレスにしたんやな!ごっつ似合っとるで!///」

『あ、ありがとう(白石くんに一番にいってほしかったな)』

「なにむくれとんの?」

「謙也さーん」

謙「財前やん!どないしたん?」

光「あのー…って 都先輩!?///」

謙「ざいぜーん?」

光「なんもないっすわ///」

謙「財前顔赤なっとるで?」

光「なってないっすわー 都先輩ドレス似合っとります!俺のやないのが残念っすけど(笑)」

謙「せや、用事あるんやなかったん?」

光「氷帝の丸メガネの人が呼んどりましたよ」

謙「ほな、いってくるわ!」はしってった

『…(気まずいな)』

光「部長とは踊らんのですか?」

『あ、うん…』

光「せやったら俺と踊りません?他の知らない女と躍りたないんで」

『うんいいよ!』

光「よっしゃ!」

『お願いします』と言うと財前にエスコートされながらダンスの輪の中に入っていった


〜♪


光「 都先輩ってダンスそこまで上手くないっすね(笑)」

『ご、ごめんね!』

光「いや、慌ててるとことかいちいち反応かわええですわ//」

『あ、ありがとう///』

〜♪





[白石side]

白「(はよ、 都こんかなー。知らない女の子と踊るよりも 都と踊りたいんやけどな…)」と思いつつもダンスする

パートナーの女の子目が既にハートだ

白「(せや、ドレス誰の選んでくれたんかな?感想聞いた限りやとユウジとか財前あたりやろうか…もっと俺もセンス磨くべきやったかな)」

〜♪

光「 都先輩…」

白「(ん? 都やて?もう、おったんか!どこや)」と、ダンスしながらも探すと
財前と踊っている 都がいた

光「いや、慌ててるとことかいちいち反応かわええですわ//」

白「!!」

『あ、ありがとう//』

白「!!」

「大丈夫ですか?」

白「!?大丈夫やで。よそ見してもうて堪忍な(あかん、ダンス中やった。なんで財前と踊っとるんや…しかもなんや楽しそうちゅーかあの会話はなんやねん!俺のドレス選んでくれたんは嬉しいけど微妙な気分やわ…」



〜♪


[ 都side ]

一通り財前と躍り終わったからすこし休憩

すると…

芥「都ちゃんだC〜」

岳「お、 都じゃん!」
氷帝のみんなが来た

『あ、みんな!』

鳳「ドレスとても似合ってます!」

跡「俺が選んだやつじゃねぇじゃねーか。アーン?」

侑「誰が選んだやつなん?」

『白石くんのです』

岳「白石ー!?クソクソ白石め!」

若「似合ってますよ」

『あ、ありがとう!//』

侑「なんや今日は妙に素直なんやなぁ日吉」

若「別にいいじゃないですか」

宍「にあってるぜ」

芥「宍戸ずるいc〜 都ちゃんかわE〜」

『ありがとう//』

跡「ドレスはきにくわねぇが似合ってるぜ』

『跡部くんっ//』

侑「白石の選んだちゅーことはそういうことなんやな(笑)」

『えぇ////』

岳「どういうことだよ侑士」

侑「岳人は知らんでええわ」

岳「はー?」

跡「白石とは踊ったのか?」

『ま、まだだよ』

跡「踊らねぇのか?」

『う、』

跡部がふいに白石の方を向く

跡「そーゆーことか」

『?』この時白石と目が偶然合った跡部は悟った

偶然合ったわけではなく白石はずっと 都を見ていた

侑「あー… 都一緒に踊らん?」

『え?』

芥「侑士だけずるE―」

侑「ええやろ?」

『うんいいよ』

岳「クソクソ俺が先に誘おうとしてたのに抜け駆けしやがって!」

侑「ほな、行こうか」
と、リードされる

『お願いします』

跡「…」二人がダンスの輪の中に入っていくのを最後までみていた


〜♪〜♪

侑「 都ちゃんは白石のことどう思ってるん?」

『えっ!////』

侑「好きなんやろ?」

『う、うん///』

侑「ちょお、耳かしてな。」

[白石side]

白「(都に会わなあかんな)」と探していると
目に入ったのは侑士と 都がキスをしていた

白「っ!?」訳がわからなくて気づいたときには
都の手を掴んでいた

侑「ん?白石やんか」

『っ////』

白「っ!」

『(…なんで白石くんそんな傷ついた顔してるの?)』

侑「白石どうかしたん?」

『…し、白石くん?』

白「…(なんや、俺の勘違いやったんか…そうか 都は忍足くんのことが好きやったんやな)あー…
すまん。なんでもなかったわ。ほな、楽しんでな」と走り出す

『し、白石くん!?』

白「(俺、ほんまにバカやった。
都お忍足くんが好きやったんや。
ずっと見とったのにそんなことも気づかんかった。
おれ、ほんまに 都のどこ見とったんやろうな)」
と、気づけばラウンジに来ていた

***

侑「 都ちゃん!追いかけなあかん!」

『え、でも…』

侑「このまま終わってもええんか!?いややろ! 都ちゃん今までしてきたこと思い出してみぃ!このチャンス掴み損ねたらもう次はないで!はよ、いきぃや!」

『うん!忍足くんありがとう!!』


タッタッタタタ

『(白石くんどこいっちゃったかな。見失っちゃったよー白石くん…どこ!?)』と無我夢中で走ってると


ベタン!

『いったぁー…(もう!転んどる暇なんてないのに!)』
立ち上がろうとするけど足を捻ったせいで動けなくなってしまった

『…動いてよ!(泣)し、しらいしくん探さなきゃいけないのに…!』無理に立ち上がってみたけど思うように歩けない


[白石side]

白「…」


ベタン!

白「びくっ!」音のする方に歩いてみると…
都が足をかばいながらも歩いてるところを見つけた

白「(行ってもええんやろうか…でも 都怪我しとるみたいやし…)」

財「部長、いかないんすか?」

白「財前!」

財「部長が行かないんやったら俺が行きます」と 都の方にいこうとする

白「俺が行く」と走って 都の方に走る

財「はぁー…全く二人して世話のやける先輩っすわ」



白「 都!」

『…え?』

白「どないしたん?怪我したん?足見せてみぃ!」

『うん…し、白石くん?』

白「捻挫か、とりあえず救護室行くか背中乗りぃ」

『えぇ!無理だよ!!私重いもん!!』

白「そんなことあらへん!はよ乗り!」

『びくっ!はい!』

白「ちゃんと掴まっててな」

『うん…』

救護室に向かう

白「救護室どこにあるんやろ?跡部くんおらんかなー?」

会場に行く

『このまま会場に行くの!?』

白「せやけど…?」

『は、恥ずかしいよ!///』

白「跡部くん探さなあかんし。って跡部や!跡部くーん!」

跡「アーン?」

白「跡部くん救護室どこにあるん?」

跡「救護室だ?そこを右に曲がったとこだ。怪我でもしたのか?」

白「 都がな」

跡「あぁ、そうか。」

白「ほな、借りるな!」と、駆け出す

跡「フッ…世話のやける二人だぜ」


***

白「じっとしててな」テキパキと準備をしていく

『…(ど、どうしよう!)』

白「…」

『…』

白「ごめんな…ほんまは忍足くんに任せるとこやけど怪我悪化したらあかんしな」

『?』

白「どうかしたん?」

『なんで侑士なの?』

白「…え?忍足くんのこと好きなんやろ?」

『え?なんで?』

白「さっき、ダンスしとるときにキスしとったやんか」

『え?侑士とき、キス!?』

白「ほんで、 都顔真っ赤にしとったやん」

『え、してないよ?』

白「え?」

『本当だよ?侑士が耳貸してって言うから顔近づけたけどキスはしてないよ』

白「え…?」

白石くん思考回路停止中

白「俺の勘違い…?」

『うん。そうだと思うよ』

白「ほんまか!あーそうやったんか〜なんだー俺一人で早とちりしてもうて堪忍な。」

『ううん大丈夫だよ?』

白「キスはしてなくても忍足くんのこと好きなんやろ?」

『え?』

白「せっかくのダンスパーティなんだし協力したるわ」

『ええ?待って!』

白「何を待つん?」

『なんでそんなに傷ついた顔してるの?(泣)』

白「!?そんな顔してないで?ってなんで泣いとるん?」

『わ、私の…気持ち一番わかってほしい人にわかってもらえない…』

白「え?忍足くんと喧嘩でもしたん?」

『違う…私…私ね』

白「おん」

『白石くんのことが好きなの…(泣)』

白「え?」

『急に言われても困っちゃうよね…ごめんね!今の聞かなかったことにして!』

白「ほんまに?」

『え?』

白「今の言ったことほんまのことなん?」

『そ、そうだよ、ごめんね迷惑だよね』

白「…」

『ごめん!』といって走り出そうとする

パシッ

白「 都!迷惑なんてことない!俺も 都が好きなんや!」

『え…』

白「俺な、ずっと 都のこと好きやった」

『え、嘘だ』

白「今日こんな行動ばっかしてたんわな嫉妬してな…俺のドレス選んでくれたん嬉しかったのにうまくいえんかったんや」

『え、…(泣)』

白「また泣いとるし、泣いたらせっかくのメイク落ちてまうで?メイクしてなくてもかわええけどな」と涙をぬぐってくれる

『白石くん好き!///』

白「俺も好きやで。愛してる 都」

『私も愛してるよ//』

ちゅ

『!?////』

白「ほんまにかわええんだけど!どないしよう!」

『えぇ!?白石くんこそ、とってもその服にあってるよかっこいい///』

白「おおきに。 都も似合っとるで」





Happy End




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あきゅろす。
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