テニスの王子様
戯れ
時刻は午後9時
『(やっと塾終わったー!高校の受験が来月に控えてるから、勉強がハードなのは分かるけど。
こうも勉強勉強ってなると泣き言のひとつやふたついいたくなるよー)』
そうなんです。
私、来月に受験を控えていてとても忙しい時期です。
『(そうそう!!もうすぐで財前くんと付き合って1ヶ月なんです!うふふー)』とにやにやしていると
「…きも[ボソッ]」
『ん!?ざ、ざざざ財前くん!?』
「なににやけとるんですか[ため息]
あまりのきもさに話しかけるんやめようと思いましたわ」
『ちょ、ひどくない!?』
「先輩早く帰りましょ」
『うん…逃げやがって[ボソッ]
自転車とってくるから待ってて!』自転車置き場まで走る
『お待たせー!
じゃ寒いし早く帰ろっか!!』といって自転車に乗ろうとすると
『ってなに荷台にのってんのや!降りろや!!』と
荷台に乗った財前を降ろそうと引っ張る
「だってここまで来たの疲れたし…
つか大阪弁になっとりますよ(笑)」
『何やねん!別にええやろ!
つか、変われや!!こっちは塾で疲れとんのや!』
「後でジュース買ったるから」
『本当に!?』
「先輩って相変わらず単純ッスよね[ボソッ]」
『なんかいったー?』
「なんもいってないッスよ。じゃあ早く行きましょうや」
『仕方ないなぁー』としぶしぶペダルをこぐ
『う〜んう〜ん』
「先輩さっきからあんま進んでないっすけど」
『いや、この坂ヤバイよ…』
「先輩ファイトッス!」
『いや、きつすぎるよこの坂!』
と言いながらもよろよろと歩く
『財前くぅぅぅぅーん!!』
「[びくぅ] なんすか?」
『そろそろかわって!」
「いやっすわ」
『えぇーー
じゃあ休もうよぉー』
「そっすね。じゃああの自販機まで行ってください」
『アイアイサー』
と自販機の方に向かっていく
「何スかそのアホ丸出しのかけ声は」
とため息をつく
『アホじゃないわ!!』
「先輩ちゃんと前みないと転けますよ[クスッ]」
『そんなドヂ踏みませーん!って着いたよ!』
「先輩なにがいいッスか?」
『う〜ん…ココア!』
ピピッ
ガコッ
『財前くんおごってくれるの珍しいね!』
「このあとも漕いでもらうんで」
と缶をわたす
『ありがとう!
まだ漕がされるの!?』
「おん。せやからはよ飲んでくださいよ」
ゴクゴク
プハー
「のみ終わったなら早く帰りますよ。
先輩漕ぐの遅いし」
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