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まぁるいしかく
―4―どっか
「あーっ!!」

授業も真ん中にきて眠気に襲われ始めた頃に教室に馬鹿みたいにその声が響いた。

「…どうしたの高山君。授業、受けたくないのかな」

三坂はじぃ、っとやや目をきつめながら、睨んでいるとも言うのだが、縣を見た。
“可愛いけど怖い”と言われる由縁とも言われる顔だ。

「俺、本当に優しい子なんですよ」
「人の授業、妨害してるに等しい今、それを言うか」
「ほら俺体おっきーじゃん?後ろの人見えないと思うんだ」
「ほー、今更」

三坂の刺に気付いているのかいないのか、机の中の物を出して、鞄に仕舞いながら席を立ち上がった。

「で」
「で?」
「山本君が席変わってくれるらしいです!ではお世話になりました」

山本。
山下に山田も居るが、山の後に本がつくのは一人しか居ない。

「…え?」
「山本君?…そうなの?」
「そーなの、そーなの。さっ、山本。机ごと」
「高山君、どうして今言うの。授業の後でもいいでしょう?」
「りょーしんがかしゃく的な」

呆れてものも言えない顔をして、溜め息をつき、三坂が教科書を教壇に置き、ちょっとした席替えをします、と宣言した。

「……山本、いつそんな事言ったんだ?」
「…いや、知らない」



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あきゅろす。
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