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銀色世界で二人三脚
宇宙海賊と・・・5
(‥って、止まってちゃいけないんだっての!バッドエンドになるっての!!)

主要キャラである『新八』君ならまだしも、本来この場に居るはずない『進後』君の身の安全なんて無いんだよ!?君は死にたいのか?

(いいやっ死にたくないっ!!)

新八君にほだされかけたが、まだ自分は諦めない。諦めたらそこで人生終了してしまう!


「オイ駄眼鏡、テメェさっきから私に殆ど任せて何遊んでるアルか。少しは台所以外でも活躍してみせるヨロシ、仕事ナメてんのかゴルァ」

「いや神楽ちゃん僕は台所以外でも働いてるよ!?進後さんに逃げられるの阻止したりさぁ!」

「ケッ、そんな微々たる功績で張り合おうなんざ青い青い!」
「せめてアルアル口調ォォォ!!」


え?

神楽ちゃんまで集まった。
どして?


「神楽ちゃん、ハム男は‥‥どうしたのカナ?」

「ハム男は鳥店員が運んでいったアル。『しゃぶしゃぶが流行ってて、コイツはしゃぶしゃぶし過ぎ』とか言ってたヨ」

「あのハム男食い過ぎでぶっ倒れたワケ!?贅沢な体調不良だなオイィィ!!」

「と言うことはアレが大阪名物『食い倒れ』アルな」


‥‥うん、『しゃぶしゃぶ』でなくて『シャブ』ね。『危ないクスリ』の事を聞き違いしてるよね、正しくは『麻薬のやりすぎ』だよ神楽ちゃん。

(い、いかん。原作通りにするために退散しようとしたのに、ナゼか原作より状況が悪いぞ‥‥)

本来なら、新八君が麻薬の話を聞いて怪しむ所なのに。


「しゃぶしゃぶし過ぎイイな〜。私もしゃぶしゃぶで食い倒れしたいアル」

「本当だよね。僕もだいぶしゃぶしゃぶしてないから久しぶりに食べたいや‥‥金銭的に無理だけど」

「美味しいよね、しゃぶしゃぶ‥」
(駄目だこりゃ。この子達は頭がしゃぶしゃぶに犯されている!)


しゃぶしゃぶについて話し合う二人。
そこで、逃げ出したい自分はフと思いついた。後で思えばコレが『悪魔の囁き』と言えるのかもしれない。

(二人も連れて逃げようか)

よし、決行。


「二人とも‥そんなに食べたいなら、しゃぶしゃぶ食べに行こう」

「しゃぶしゃぶできるアルか?!」

「本当に良いんですか進後さん?」

「なんか今日はこのままこの場所に居ても駄目そうだからね。教育に悪いし、制限はあるけど‥」

「僕しゃぶしゃぶし放題の店知ってるんで大丈夫です!!ヤッタァ!存分にしゃぶしゃぶしようね、神楽ちゃん!」

「あははは‥」
(よし、よしよし!!このまましゃぶしゃぶ屋に連れて行っちゃえば自分は助かるぞ!)



この時、自分が原作の新八君の代わりをしていた事に気づかなかった。

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