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銀色世界で二人三脚
宇宙海賊と事務長っ! 上
自宅アパート

※畑山サイド※


「あー怖かった、死ぬかと思った。副長の機嫌がいいときで良かった。死ぬかと思った。もう絶対あんな奇行しないぞー!死ぬかと思った!」


無事帰宅できた自分は、ベッドに入り恐ろしい記憶から現実逃避しようとしていた。


prrrrr・・

「‥‥‥。」


横になりかけた時に機械音。机の携帯電話が自分を呼んでいるよ。
『寝る時に電話』なんてこの状況は『怒りを覚える電話のタイミング』ベスト5にでも入りそうだ。現に自分はイラついた。

(自分が何をしたってゆーんだ!・・・・ああ、副長に無礼をはたらいたか。俺の罰当たりィィ!!)

神様でも呪ってやろうかと思ったが、自分の罪悪を思い出して納得するしかない。非常にかったるいが、素直に電話に出ることにする。


〔はい・・・畑山です〕

「新八です。進後さんおはようございます!」


発せられた幼さ残る声を睡眠に入りそうな脳みそで理解したとたん、急激に活性化した!


「新八君おはよう!」
(心のオアシス!!)


言っておく。自分はショタコンじゃない。


〔たしか、今日お仕事は休みなんですよね?〕

「そう、自分は午後にそっちに向かおうと思ってたところですね」

〔なら丁度良かったです。‥‥銀さん!今回は大丈夫そうですよ〕

「・・・・・ん?」


どうやら銀時兄さんへと向けた最後の台詞。自分の頭に引っかかるものが有るんだけど、気のせいかなぁ?

(いやまさかな!相手は新八君だぞ?オアシスだぞ?銀時兄さんみたいに人をこき使おうとするなんてこと・・・ないないない!ないって!)

こう・・・・また厄介なことになりそうな予感が。


〔これから仕事なのに、銀さんが使い物にならなくて‥‥良ければ進後さんについてきて欲しいんです!駄目ですか?〕



お前もか、ブルータス。

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