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銀色世界で二人三脚
かんざしと‥・

「事務長には世話になってるから、今回はお咎め無しでいいけどさ。気をつけな」

「はい。ありがとうございました」


無事に時間通りに屯所に来れたので、上司にお礼を言って仕事に取り掛かる。
「机に置いといた」って言ってたけど、変なの押し付けられたらどうしようか。甘んじてこなすしかないのか。


「・・・沖田隊長?」


仕事部屋の前には沖田隊長が立っていた。名前を呼ぶと沖田隊長がこっちを向いたので、会釈する。

・・・・・少しプレッシャーを感じるのは何故だろう。私用で遅れて来た罪悪感だろうか。


「事務長、ずいぶん堂々とサボったモンですねィ」

「サボってなんかいませんよ?友人のお見舞いに行きたかっただけですので。ただの骨折だったんですけどね」

「事務長が血相変えて仕事ホッポリ出すなんざ、よっぽど大事な友人なんですねィ」


ニコニコと笑顔で話している自分たち。
だけど、空気が重い。なんだか、まるで浮気を疑われている瞬間みたいだ。

浮気なんてしたこと無いうえに、彼女すら全くできないけどね!!


「一つ確認しやすが・・・・・病院以外には寄り道しやした?」

「?・・・してません。行きも帰りも一直線でしたけど」

「そうですかい。すいやせんねェ、ニコチン土方が」
「沖田隊長ォォォ!局長が呼んでましたよ!!すぐ来て下さい!」


廊下の角から、首を出して退が叫んだ。と、思ったらすぐに居なくなった。忙しいのかなアイツ。


「うるせーな山崎の癖に。‥事務長は仕事をとっとと始めなせェ。サボった分キッチリ働きなせェよ」


結局、ハッキリとした事は言わないまま。沖田隊長は背を向けて歩き出す。
仕事に関しては、言われなくとも馬車馬の如く働かせていただきますけども。

(ニコチンって何の話だったんだろ?)



「・・・別にいいか」




仕事机には、何故か副長宛の書類が置かれていた。


(自分に行かせる気かあの隊長ォ!!?)


自分には、逆らえない人が多すぎる!





銀魂 第二巻
第十一訓
『べちゃべちゃした団子なんてなぁ団子じゃねぇバカヤロー』

終わり






××後記××

テンション高めの主人公。
人の死に目にアッサリ帰る程度の冷ややかさ。初対面の人に容赦ないなこの子ったら。もう。(お母さんんん!?

沖田は乙女土方の使いっぱやらされました。皆さん分かりましたでしょうか。うやむやしたまま、今回は終わりますけどね。

ぶっちゃけ、今回は何にもない感じ。あれ?私は何をしたかったんだろう?
山崎は出せたんだけど。

完全にいらない話でしたね‥‥グハッ>orz
むしろ、次の春雨が本番だろ?今回は体力温存だろ?‥なんて苦しい言い訳(笑)
土方は出ないが、もう一人の勘違い男「桂」が出ます!

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