銀色世界で二人三脚
局長の敵と・・・
「・・・・・。」
誰も部屋に居ないのを確認して、畳にへたり込む。
胸に手をやると、静かな鼓動を感じた。
「押し込んじゃったし‥‥はぁ」
結局とっさに戦闘時と同じく押し込んで、適当な理由付けて逃げることにしてしまった。
ああ明さんには申し訳ない。アナタなら、ついて行ったのかな。
「‥‥ついて行って、どうする?」
副長の敵討ちの邪魔をするのか?
どうせ、小心者の俺は手出しできずに観るだけなのに。意味ないな俺。誰にも役立ってないぞ俺。
(‥‥でもどうせなら、)
「怪我、してほしくないな」
銀時兄さんには、怪我しないでほしい。と、思う。
普段仲良くさせてもらってるし。神楽ちゃんと新八くんが心配するだろうし。
(銀時兄さん、治療代払えるのか?)
心配だ‥‥。
(あぁ。だから、ただの呑み友達で良かったのに・・)
ただの呑み友達なら、こんなに心配しない。ほっとく。だって危険はノーサンキューだし。
(もう仕様がないよなぁー。決まってるんだから)
決まってることに変えようは無い。
(‥‥この前は池田屋の事で銀時兄さん怒ってたよね)
お見舞いでもするべきか。
「さ、仕事しないとね」
気持ちを切り替えて、副長が刀を帰しに来るまで書類と睨めっこする事にした。
××後記××
突如のシリアス。
矛盾した考えを持ってる男主。『危険だから深く関わりたくない』のに『心配だから関わりたい』。
男主は、その人を関わりの深い分だけ護りたくなる。だから銀時が心配。
ただの呑み友達なら、心配してなかった。
これから、度々悩まされることになりそうですね。
『介入しても小心者だから何にもできない』と本人は思ってます。
勢いで刀をホイホイ渡しちゃう男主は、刀を軽く見過ぎかな‥‥。
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