銀色世界で二人三脚
可愛らしい訴えと・・・
※土方サイド※
俺はいま、言いようもない感情に打ちひしがれている。
頭にリピートされるのは、直前まで電話していた畑山進後のセリフ。
〔電話帳に登録するとき、『事務長』にしないで下さいね?〕
急に真剣な声をするから何かと思えば。
電話帳には名前で入れてくれと言う。
簡単に言えば、おねだり!
(可愛いこと言うじゃねーかコノヤロー!)
こっちが「分かった」と言っても、必死に念押しするのがまいった。
今すぐ畑山のもとへ駆け出したい衝動にかられた。
自らの足をつねり、衝動をこらえて(隊士達にそういうのは耐えろ!と言われた)
俺の番号も登録するように言った。
〔なら自分も土方十四郎で登録しますよ〕
まさかの名前呼び?!
驚いて足の皮膚を引きちぎるかと思ったし、
よだれが出た。
とりあえず、口元に手を当てて急いで返事を返した。
「そうしてくれ」
覇気がない声に、バレてないかドキドキした。いやすでに可愛らしい訴えで、心臓がウルセーんだけどな!
〔あの。では、おやすみなさい〕
「……おやすみ」
そうして、今に至る。
(……電話っていいな。夜の挨拶までしちまったよ)
少なくとも、対面して話すよりは、雰囲気がよかったな。
いつもは仕事の話しかしてねーからな。
それよりも
どーしよう
今夜は眠れないかもしれない。
××後記××
どけどけーぃ。勘違い副長のお通りだい!
ちょっと自重させていたら、よだれ出すという予想を超えた進化をとげやがった土方さん。まあ男主の前でやらないだけマシですね。
でもどうかと思うよ。寝れ。大量に睡眠薬飲んで下さい。
電話番号は山崎と一部隊士による応援です。きっと屋根裏や床下から会話を盗み聞きしてるんだ。違いない!
今回は何ですかね〜…沖田を男主と絡ませたくて、こうした話に膨らんだハズなんですけどー(汗)
結果は『可愛らしい訴え』という話になりました!神楽と新八の訴えと、男主の訴え。可愛らしい……?
電話帳に名前で登録される事になりましたー。おめでとう土方さん。
言わなければ、きっと『土方副長』で登録されてたよ!
後半は土方のターン!だったので、銀時兄さん少なめ。
男主の『土方への感情』が少しイイ感じに。今回だけ(笑)
少しだけ出す予定が…土方さん濃いって!!
全てを、土方との会話に持って行かれた気がする。山原の背中とか何でしたっけ?
山原の背中はデカいらしい。
もちろん、銀時の作り話です。
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