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銀色世界で二人三脚
泥棒猫と… 下
※銀時サイド※


キャサリンを追って無理矢理路地を抜けたら、水へと落ちた。

なんとか車から這い出て橋を見ると、ババーと俺の原チャリに乗ったキャサリンが向かい合っていた。

ブロロ

キャサリンが原チャリを進ませる。どうやら、ババーがピンチの場面らしい。

「チッ。ババーが似合わねーことしてんなよなァ!」





「この恩は忘れねェ」


ブオォォォ・・


「アンタのバーさん・・・老い先短い命だろうが」


ザパァッッ
タッ


エンジン音のする橋の上へ飛び上がれば、丁度キャサリンを叩ける位置に。


「この先は、アンタの代わりに俺が護ってやるってさ・・」


ゴンッ


そのままキャサリンへ振り、橋の手すりに着地。だが、このままなら原チャリが暴走しちまう。

それを防いだのは、進後君だった。

原チャリに飛び乗ると、気絶したキャサリンを抱えて暴走しないようにハンドルを切り人を避けて停めた。
停めた本人はなんて事無い顔しているが、簡単にはできるもんじゃねー。

「犯人確保ー!」


(戦争に参加してただけはあんな…俺は全く会った覚えねぇが)

いつ会ったんだろーな?なんか覚えてないのがもったいねーわ。


警官どもにキャサリンを任せて、橋にババーと居ると、新八と神楽の二人も縄を使って下から上がってきていた。


「私の傘は無事アルか?!」


そう言いながら、俺らから盗まれた物を確認している進後君へと駆けていく。
しばらくババーと家賃について話していると、青い顔して新八が飛び掛ってきた。


「天パてめぇ!警察脅してんじゃねェェ!!」

「あれ、進後君バレた?」

せっかく今まで言わなかったのにな?

「警察脅すなんてどーいう頭してんだァァ!!」
「「天パ」」

新八のセリフに、神楽と進後君の発言がかぶった。


「なに君たち声までそろえて。イジメ?」


神楽…は、また指折られたらたまらないから進後君を睨む。顔ごと背けてスルーされた。何それさっきの仕返しかオイ。


「銀さん。僕、本当に信じらんないッスよ……」

「ああ。見た目優男なのに、警察なんだぜ?本当に信じらんないよな〜」

「そっちじゃねーよ!!いや、それもそうですけどっ!」


(新八…。進後君聞いてなくてよかったな)


「警察脅すって方ですよ…」

「でも、アイツいい奴ネ!さっき頭撫でてくれたヨ。見た目優男だけど」

「本当、畑山さんで良かった。見た目優男だけど」


(本人が聞いたら落ち込むなこりゃ…)

子供二人は進後君をすっかり気に入ったらしい。知らないウチに懐かれてんねー。


(でも…後で同じ事言えるかねぇ)


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あきゅろす。
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