銀色世界で二人三脚
泥棒猫と・・・
笑顔を引っ込めて「それでは帰ります」と靴を履いている進後君を帰らせる気はなかったから、新八と手を組んだ。
階段を下りると、進後君の両腕を持って『スナックお登勢』に連れ込む。
焦って入口でふんばっていたが、お人好しの弱さをつき成功。新八もわかってきたじゃねーか。
また視線が痛くなったがスルーした。
(他にも仕事できる奴はいんだから。少しは誰かに押し付けて、気を抜いて休めっつーの…)
神楽の事もババーに説明して、腹に飯も入り落ち着いた。
その後すぐ進後君が「帰りたい」と言ったのをスルー。流石に苛ついたのか、怒気混じりの視線がきた。
しかし、腹一杯になった俺には効きはしない!
余裕をもってスルーした。
(ふっ…勝った)
調子にのって神楽についてイヤミを言ったら、グラスが飛んできた。スゲー衝撃だよオイ。血が出たらどーしてくれんだ。そろそろキレんぞあ゙あ゙ん?
ガララ…
「すんませーん」
「あのこーゆもんなんだけど。ちよっと捜査に協力してもらえない?」
大江戸警察の手帳を見せながら、二人の男が入ってきた。
なんでも、店の売り上げを持ち逃げされる事件があったらしい。
「なんでも犯人は不法入国してきた天人らしいんだが。この辺はそーゆー労働者多いだろ。なんか知らない?」
「知ってますよ。犯人はコイツです」
ボキッ
神楽を指差して言ったら、即座にその指が折られた。
「おまっ…お前何さらしてくれとんじゃァァ!!」
「下らない冗談嫌いネ」
そのまま言い合いになる。
ブォンブォンブォンブォン
「アバヨ。腐れババア」
「キャ…キャサリン!!」
ブロロロロロロ……
キャサリンがなんかあったらしい。なんだ?ババーの臭いが嫌になったか?
「皆さん何かしら盗まれてませんか?!」
進後君に声をかけられて、俺も確認する。
「お登勢さん店の金レジごとなくなってますよ!!」
「あれ。俺の原チャリもねーじゃねーか」
「あ…そういえば私の傘もないヨ」
「…………」
「あんのブス女ァァァァァ!!」
「血祭りじゃァァァ!!」
ガチャ
バン
「ちょっ…何やってんの!?どこいくの!?」
ブロロロロロロ…
「ちょっとォォ!!」
キレた俺達は、キャサリンを仕留めるべくパトカーを拝借した。
途中で、進後君をスナックに置いてきたことを思い出したが、アイツはあんな優男のなりして真選組だ。
仕事として何かしてくれてるだろ。
××後記××
と、いうわけで!
銀時視点で頑張ってみました。『上』ですからね。まだ最後まで銀時視点で突っ走りますよ。
銀時になってないところはゴメンナサイ。拍手にでも愚痴って下さいなー。
銀時視点だけにしようかと思ったが、新八も入れた。なのでタイトルに『万事屋』です。
新八をいれたのは、荷物を前にコソコソしてる会話を入れたかった。ただいろんな視点でやりたかったのも有ります(笑)
コレには、色んな補足が含まれています。
銀時と男主の仲の良さとか。(銀時優しすぎた?)
銀時が男主の馬鹿さに混乱してたとか。
特に私も作ってて盲点だったのが、『徹夜の頑張りがパーになってる』事。なんてこった!男主は完全に気づいてないですよ(笑)
本編で「代わりなんていくらでもいるから」と言っていたのは「少しくらい人に任せていいだろ」的な事だったんですね!分かりづらい優しさ(笑)
とにかく、本編から削った会話の分、本編に入らなかった会話を入れたかったわけです!
こんな銀時兄さんで下も突っ走ります。
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