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銀色世界で二人三脚
泥棒猫と事務長と万事屋っ! 上
別視点で見ていく『泥棒猫と事務長っ!』です。
所々(会話とか行動とか)抜けているので、流れが分からなくなったら本編を見返して下さい!




※銀時サイド※


ふー。
駄目だ。

ダメダメ。いくら同じ所見ても、食いもんなんかねーよ。

あのアルアル娘、腹の中にブラックホール隠してんじゃねーだろうな?誰かアイツの腹かっさばいて検査してくれや。


ムカついて新八と口論になるが、食べるもの食べてない俺達はすぐにへばった。


落ち着け、こんな事今までいくつかあったじゃねーか?

今更、一人の娘に腹立てて…でもそいつは下でババーに飯食わせてもらってんのか。やっぱムカつくわ!!

糖分もたりん!!


「僕だって、それくらい十分知ってますよ。なんか・・・報酬が少なくても仕事を紹介してくれそうな人とか、いないんですか?甘い砂糖でも舐めてて下さい」


なーんて新八君が不安げに見てくるもんだから?年長者としては…、と「う〜ん」と頭をひねる。

誰か……って言ってもなあ。


「頼みますよ。アンタ週一は必ず誰かと『大人の付き合い』って言って呑みに行くくらいなんですから、一人くらいいるでしょう。いなかったら殴るかんな!」


その新八の台詞にピンと来た!
頭の中に浮かぶのは、真選組に似合わない優男の顔。


「あーーっ!それだ新八!」

「ぇえっ!え??」


椅子に深く座り込んでいた体を起こし、机の引き出しを探す。少し前に携帯電話の番号を教えてくれたのだ。
手に紙を持って電話へと向かう。


(問題は、どうやって頼むか…)

なんたって、彼は仕事に真面目な性格なのだ。簡単にはいかないだろう。


俺の行動が『良い方』だと分かった新八は、笑顔になった。なんか悪いことした気分だわ。


「もしかして、居ましたか!?」

「居た居た。俺にまかしとけ、大人の付き合いを見せてやる!」


とりあえず電話したら、簡単に出てくれた彼…進後君は一応、時間は取れるらしい。
なら、無理にでも来てもらおうと思った。
糖分足りねーんだよォォ!


進後君が絶対に秘密にしたいであろう『オカマバーの常連客』を餌にして脅し、返事を聞かずに切って終了!


真面目な彼なら、時間をとって来てくれるだろう。そんで彼に「ゴメンね」と言って事情を説明しよう。

事情を説明して謝れば、お人好しでたまに馬鹿な彼は許してくれるだろう。
だから少し「他の誰かに騙されるんじゃね?」と心配になってしまうが…。

言ってやんないけどな!


その前に手口を聞いてきた新八に蹴り落とされた。

なにすんだコノヤロー。




ババーの所でパフェ食ってたら、店の前に一台のバイクが停まった。
時間的に進後君だろうと思って、一緒に来ようとした新八を止めて出る。


進後君に挨拶したら、帰ると言われた。なんで?

引き止めてそのまま話すが、いつも呑む時に見せてくれる笑顔はない。
今は強張ったような…なんだ?視線が痛いんだけど。刺さる刺さる。


あら?この子かなり怒ってる系?



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あきゅろす。
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