銀色世界で二人三脚
泥棒猫と・・・
銀時兄さんがキャサリンへ振ったのを確認。
すぐに自分はお登勢さんの前へでて、気絶したキャサリンを抱えて、原チャリが暴走しないようにハンドルを切り人を避けて停める。
「犯人確保ー!」
警官がキャサリンに手錠をまわして起こしていると、新八君と神楽ちゃんの二人も縄を使って下から上がってきていた。
「私の傘は無事アルか?!」
元気そうだ。
むしろ、何も無かったかのようだ。パトカーは確実にご臨終なのに。シートベルトとエアクッション効果?
「神楽ちゃんの傘も、レジもちゃんとあります」
「うほぉぉっ宝石もネ!たくさんヨ!」
「神楽ちゃん?ソレお登勢さんのだと思うんだけど。オイ聞けよォ!」
神楽ちゃんがお登勢さんのだと思われる(というか、盗んだ場所からしてお登勢さんのだ)宝石を身に着けている。新八君がツッコむが少女の無邪気は止まらない。
「神楽ちゃん。言っとくけど自分は警察です。目の前で犯罪行為されたら、捕まえるよ?」
真選組の手帳を見せながらそう言って忠告してあげた。
「進後は警察だったアルか!?かっけーナ!全然警察には見えなかったアル」
(・・・・ちょっと傷ついた)
アハハハ・・と笑いながら、宝石を箱に戻す神楽ちゃんの頭を撫でてあげた。
(神楽ちゃんに悪気は無いはずだ。ちょっと毒舌がデフォなだけだよ、きっと)
「け、警察ゥゥゥゥ!!?」
「ぅおっ!どしたネ眼鏡?」
「とうとう目がポロリと落ちましたか?」
自分たちのボケをスルーして、青い顔して叫ぶ新八君は銀時兄さんへ飛び掛っていった。
「天パてめぇ!警察脅してんじゃねェェ!!」
「あれ、進後君バレた?」
「警察脅すなんてどーいう頭してんだァァ!!」
「「天パ」」
あ。神楽ちゃんとかぶった。
「なに君たち声までそろえて。イジメ?」
銀時兄さんに凄く睨まれた。顔ごと背けてスルーしとく。
目線の先に丁度お登勢さんが居て、目があった。特に何でもないが、ニコリと笑っておく。
「アンタ、畑山って言ったかね。何か確かめることがあったんじゃないのかい?」
「・・・あ。そうでした」
(忘れてた。なんだ今日はいろんなこと忘れてるなぁ。徹夜明けだから?)
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