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銀色世界で二人三脚
泥棒猫と事務長っ! 上
※畑山サイド※

いま[畑山進後]宅の机には、先日壊滅状態になった極道『班池組』についての調査報告がある。
昨日あちこちに走り回り調査して夜通しで報告書を作成したものだ。

調査を終えた時点で夕方だったので休んでから報告書を作成すればよかったのだが、久々に一日中走り回って気分が『ランナーズハイ』みたいな高テンションになって眠れなかった。

おかげで、疲れている。

あいかわらず、己は『仕事以外は不真面目な奴』だと思う。
コレは、今まで幼馴染の八ヱ門に言われてきたことだ。言われる度に、ビンタされてきた。
今電話すれば、飛んできてビンタされるだろう。

「それにしても・・・・この班池組は原作にあったパンチパーマで間違いなかったなぁ」

自分の中に何故か存在する[伊達明]さんの知識からすれば、この班池組の件で、銀時兄さんと志村新八、そして神楽の万事屋メンバーが揃ったことになる。


原作が、始まっているのだ。


「・・・・ま、俺は関係ないさ。ただの飲み友達。ただの真選組下っ端だ」


報告書を鞄に入れて、真選組に出勤するために玄関へ向かう。

(次は、キャサリンとかいう天人か・・・)


「俺は何があろうが、最後は自分の身が一番さ」



戸締りをしてアパートを出ると、今日も青空には船が飛んでいた。



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あきゅろす。
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