銀色世界で二人三脚
銀髪と・・・
そういえば夜も近づいた職場で
『この、まだ修業時間じゃなっんん!』『ふっん…誰も来ねえって』『だからってココで盛るな!っ!ああ!』
という会話を耳にしたんだった。
あれは、情事だと驚いて急いで引き上げて来た。
自分は下ネタは苦手なんだよ!若い頃からそんな話には参加して来なかったんだよ!だいたい、前世が女の自分にはモゴモゴ…。
話を戻すと!
いま考えると、両方男の声だったかもしれない。いや、両方男だった!
「あれ?そうなの?職場で盛ってたのあの二人!」
「あらら。本当にあるのかよ。真選組ヤバくねー?」
頭を抱えたら、銀時兄さんが真選組に引いた。だが自分は距離を詰めてすがり付く!
「どうしたら良いんですか銀時兄さん!!自分はそっち方向は勘弁ですよ!!職場でホモエロとか掘られるのも逆も勘弁ですよ!!」
前世が女の自分には、どうしても男に目がいくのはしょうがない事だと思う!
しかし、今更ムサい男に抱く抱かれるのは勘弁だ!!
それに、ガキの頃努力した成果かギリギリ女性だって愛せる!可愛いから!勇気出して抱いた経験だってあるからー!!
「えっ!?…穴を塞ぐ、とか?」
「キュウリとかナスとか入れるわけですね?!分かります」
「それはそれで新境地に行き着く…って。分かってて言ってない?顔真っ赤にしないでくんない。絶対自滅してるぞオマエ」
下ネタを自分から頑張ってみたものの、銀時兄さんは顔色変えやがらなかった。自分は顔から火が噴いているので完全に自滅です。
これから先銀魂のノリについていけるか心配です。
「自分は下ネタは苦手なんです。ぁ、だからって童貞じゃないですよ!」
「威張るな威張るな。そんなんじゃすぐ処女も無くすぞ」
あはは、と笑うと「本当に危機感あんのかねぇ」とか呟かれた。
「冷静に考えて、よっぽどじゃなければ大丈夫だと思うんです。避けるのは得意なんで」
「力は無さそうだもんなあ」
全体を見られてのこの発言。もう『優男』は鉄板ですか?チクショー!
「…はぁ。お互いの実力は戦争中に見た筈ですが、完全に忘れてますか。白夜叉さん?」
「え……」
今度は銀時兄さんが驚き足を止めた。
因みに、嘘は言ってない。
攘夷戦争中に各地を転々としていたときに、幼馴染共々戦に巻き込まれて銀時兄さん含む四人には会ったのだ!
「俺は覚えてねえ…」
「印象の違いですね。それでなくとも、戦で精一杯な自分達には覚えてなくとも無理ありませんよ」
(まぁ…顔を覚えさせないようにしてた俺らが悪いね)
戦の結果は分かり切っていた。だから、戦を避けるように、ぶっちゃけ逃げ回って生き残りました!
巻き込まれた時は、後で高杉や桂のように指名手配犯が怖いのでご丁寧に顔は隠してました。名前も名乗りませんでした!
「悪いな。って、お前は攘夷派なのに真選組入ったわけ!?よく通ったなー」
「自分もハラハラしましたけど、入隊できたので言わないでおこうと思います。攘夷はもう関係ないですし」
元から関係ないんだけどね!
「では。今度飲みに行くときは連絡します!」
「あー、そんな話してたんだっけ。またなー。そん時は奢れよー」
「ある程度はー」と返事しながら、帰路への道を走る。
夜風が気持ちよかった。
(明日は何しようかな・・・・)
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