銀色世界で二人三脚
宇宙海賊と・・・6
「じゃあ銀ちゃん呼びに捜すヨ」
神楽ちゃんが銀時兄さんの話題を出した途端、今まで身を潜めていた異変が起こった。
ズクッ、トクン!、トクン!
「くっ‥‥ぅ!」
(えっ!?また動悸がして来た。何でこのタイミングで来たんだ?)
「そうだね。って言っても銀さん二日酔いだからしゃぶしゃぶ食べれないんだろうなー」
「銀ちゃんの分はワタシと姉御に任せるヨロシ!」
「ハッ、ハッ、‥‥」
(アレ、いつの間にかメンバーにお妙ちゃんが追加されてる?)
軽く息を乱す自分には気づいてない神楽ちゃんと新八君。二人は良い笑顔のまま銀時兄さんをトイレに迎えに行こうとする。
(え、え!?今二人を銀時兄さんの所へ行かせたらって俺の馬鹿!まずココを出ないと襲われるんだよっ!!)
トクン、トクン、トクン、トクン
『二人とも待った!』と手足を伸ばそうとした時、
視界の隅にさっきまで居なかったゴツい体格の天人集団と背後の気配に気づいて。
「ーッ!」グルッ
ドカッ!!
咄嗟に歩き出そうとした勢いのまま回し蹴り。これで天人違いだったりしたらどうしよう!
ゴトンッ
「チッ、クソ!気づいてやがったか」
「進後さん?!」
「拳銃なんか持ってお前ら何者カ!」
だがヘタレな心配は杞憂だったようで、自分はちゃんと拳銃を持った腕を蹴れたみたいだ。床に落とされた拳銃を見て背筋が凍りつく。
(拳銃持った奴に背後に立たれてたとか死ぬ寸前じゃんコワァァァア!!)
拳銃は落とせても持ってた包帯頭の天人さんは腕を蹴られただけなので、自分は急いで新八君神楽ちゃんの近くに寄る。
子どもに隠れる自分弱すぎるwwwww
「てめー等か。コソコソ嗅ぎ回ってる奴等ってのは」
「なっ‥‥なんだアンタ等?!」
「とぼけんじゃねーよ。最近ずーっと俺達のこと嗅ぎ回ってたじゃねーか、ん?」
対面した頭に傷跡のある天人が、既に何者か特定した言い方をしてくる。話が分からないコッチの代表として新八君が疑問を口にするが、聞いてもらえない。
ついでに、話してる間に自分達を囲んできて逃がしても貰えない。
更についでに、先程蹴った包帯頭の天人さんからガンを飛ばされている。こっち見んな。
何で自分ココに居るんだろうか。
癒やしの休日はどこいったんだろうか。
もしかして、まだ副長関連の罰当たりが続いてるんだろうか‥‥ありそうで怖い。
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